「必要な部分だけをリフォームしたい」そんな方に最適なのが部分リフォーム。フルリフォームに比べて工事費用が抑えられ、住みながら工事できるケースもあります。しかし住まいの状態や築年数によっては、部分リフォームを選ぶことで逆に費用や手間がかかってしまうことも。今回は部分リフォームのメリットやデメリット、箇所別の費用や注意点などをご紹介するので、リフォーム範囲について悩まれている方はぜひ参考にしてください。
理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」
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部分リフォームとはその名の通り、「水まわり設備の交換だけ」「リビングとキッチンだけ」など部分的に行うリフォームのことです。家全体をフルリフォームするより手軽に、住まいのデザイン性や機能性を高められます。
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詳しくはこちら>>ファミリー向けのマンションをフルリフォームすると、リフォーム費用が900〜1,600万円ほどかかるのが一般的。使用する部材のグレードによっても金額は異なりますが、フルリフォームだと予算オーバーという方もいらっしゃるでしょう。部分リフォームで工事範囲を狭めることで、フルリフォームよりも低予算で住み心地をよくすることができます。
フルリフォームでは設計期間に1〜2ヶ月、工事期間に2〜3ヶ月ほどかかります。「お子様の入学・入園時期に間に合わせたい」「今住んでいる賃貸住宅の更新時期が迫っている」「近々、出産や同居などライフスタイルの変化がある」などの理由で、早めにリフォームを終えたい方もいますよね。部分リフォームなら設計や工事にかかる期間が短く、スケジュールが立てやすいというメリットもあります。
フルリフォームやスケルトンリフォームでは仮住まいの手配が必要になることがほとんど。一方、部分リフォームなら住みながらリフォームできる場合もあります。住みながらリフォームできれば引っ越しの手間がかからず、仮住まい先の家賃や引っ越し費用もかかりません。
ただし部分リフォームでも水回り全体の工事の場合は、キッチンや浴室が使えない期間が続くので生活が不便に。また職人の出入りや音がストレスになる可能性もあります。
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詳しくはこちら>>部分リフォームのデメリットは、大きな間取り変更ができないこと。部分的に間仕切り壁を撤去したり新設したりすることはできますが、ライフスタイルに合わせて間取りをがらっと変えたいならフルリフォームのほうが効率がよいかもしれません。
部分リフォームでは「リフォームした部分」と「リフォームしていない部分」の境目が必ずできます。「内装がきれいになったら、ドアの古さが気になるようになった」「リビングを工事したら、寝室や子供部屋もリフォームしたくなってきた」など完成後にリフォームしていない部分が気になってくる方も多いようです。あとから追加リフォームするよりは、まとめてフルリフォームしたほうが結果的に安かったというケースもあります。
特に築年数の古い住宅では、見えない部分も傷んでいる可能性があります。例えば、床下のシロアリ被害や壁の中の給排水管の劣化などです。部分リフォームでは着工後に補修の追加コストがかかったり、最後まで内部の劣化に気づかずに放置してしまったりするリスクも大きいでしょう。
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詳しくはこちら>>ここからは内装・キッチン・浴室・洗面室・トイレと箇所別に、リフォーム費用相場を見ていきましょう。
工事内容 | リフォーム費用の相場 |
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壁紙の張り替え(6畳) | 約2.6〜6.8万円 |
フローリングの張り替え(6畳) | 約10〜15万円 |
壁紙やフローリングは10年前後たつと汚れや黄ばみ、傷、色あせなどが目立ってくるため、インテリアに合わせた壁紙やフローリングに交換するとよいでしょう。リフォーム範囲や、使用する材料のグレードによって価格差がでてきます。
工事内容 | リフォーム費用の相場 |
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間仕切りの新設 | 約10〜20万円 |
間仕切りの撤去 | 約40〜100万円 |
子供部屋や書斎など、間仕切りを新設して個室を増やすこともあります。逆に間仕切りを撤去して、広いLDKをつくるリフォームも人気です。この場合は間仕切りの解体費用に加えて、壁や床の補修や張り替え、コンセントや照明の配線工事などの費用もかかります。
工事内容 | リフォーム費用の相場 |
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コンロや食洗機の交換 | 約30万円〜 |
システムキッチンの交換 | 約50〜150万円 |
キッチンの間取り変更 | 約150万円〜 |
システムキッチン本体は15〜20年を目安に交換時期がやってきます。コンロや食洗機など部分的な交換なら、リフォーム費用を抑えられるでしょう。キッチンの位置を大きく変えるなら、排水管や排気ダクトの移動も必要。リフォーム費用が高額になる可能性があります。
工事内容 | リフォーム費用の相場 |
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ユニットバス→ユニットバス | 約60〜120万円 |
在来工法→ユニットバス | 約80〜150万円 |
在来工法→在来工法 | 約100〜200万円 |
ユニットバスの耐用年数は15〜20年程度。リフォーム費用はユニットバスのグレードによって大きく変わってきます。コストダウンを狙うなら、量産タイプのグレードの低い商品を選び、使わないオプションを省くのがポイント。既存の浴室が在来工法だったり、デザインや素材にこだわりがあったりするとリフォーム費用が高くなりやすいでしょう。
工事内容 | リフォーム費用の相場 |
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洗面台の交換 | 約10〜20万円 |
洗面室全体リフォーム | 約20〜50万円 |
洗面台の交換時期は10〜15年程度が目安。デザイン性の高い洗面台や、収納の充実した洗面台に交換すると、リフォーム費用が高くなります。通常は同じサイズの洗面台に交換しますが、設置スペースに余裕があれば洗面台のサイズや位置を交換できることも。新しい洗面台にすると床や壁の汚れや黄ばみが目立つので、同時に床材や壁紙も張り替えるのが一般的です。
工事内容 | リフォーム費用の相場 |
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温水洗浄便座の交換 | 約4〜17万円 |
トイレ本体の交換 | 約10〜25万円 |
トイレ全体リフォーム | 約25〜100万円 |
トイレの間取り変更 | 約100万円〜 |
陶器製の便器はひび割れや破損がなければ長く使えることも。しかし10年前後で温水洗浄便座に不具合が生じたり、汚れが落ちにくくなったりすることが多いでしょう。本体価格はタンクありに比べると、タンクレストイレが若干高め。またグレードの高いトイレや、トイレの拡張を含めた工事は費用がかさみます。トイレの床や壁は汚れやすいので、便器交換といっしょに張り替えるのがおすすめです。
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詳しくはこちら>>部分リフォームをすると、工事していない場所との境目が目立ってしまうことがあります。「家全体に統一感を出したい」「テイストをがらっと変えたい」という場合、フルリフォームやリノベーションを検討されるとよいでしょう。また部分リフォームでも「エイジング加工の素材を使う」「真っ白の壁紙ではなく黄みを帯びたアイボリーを使う」など、工夫しだいで境目が目立たなくなることもあります。
住みながらできる部分リフォームもありますが、やはり工事が入ると音やニオイがするもの。作業員の出入りもあるため、ストレスに感じる方は仮住まいを検討したほうがよいかもしれません。どのくらい暮らしに支障がでるか、事前にリフォーム会社に確認しましょう。
基本的にリフォームは、まとめて行った方が効率よく進むもの。「キッチンをリフォームするなら同じ水回りの浴室やトイレもリフォームする」「浴室をリフォームするなら隣の洗面所もまとめてリフォームする」「キッチンだけでなくLDK全体を見直す」など、特に関連箇所は同時にリフォームするのがおすすめ。時期をずらすと、余計なコストがかかることが多いでしょう。
部分リフォームが完了したあと、すぐに他の部分が故障してリフォーム…となると手間も費用も余計にかかってしまいます。部分リフォームを検討するときは、他にも手を入れたほうがいい場所はないかリフォーム会社によく調査してもらいましょう。
マンションには管理規約があり、リフォーム内容にも制限がかかることがあります。たとえばフローリングの遮音等級が指定されていたり、電気容量やガス給湯器の大きさに上限があったりするケースです。事前に管理規約をしっかりと確認することも大切です。
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詳しくはこちら>>新築マンションを510万円かけてリノベーションされた事例です。新築なのでそのままでもお住まいいただけますが、部分リフォームするとお好みにあわせたデザインや機能を取り入れることができます。こちらの事例では閉塞的だった仕事部屋に室内窓をつくることで、長時間こもっていてもストレスフリーな光の入る空間に。好みのインテリアやお手持ちの家具に合わせて壁紙やドアなどを交換して、理想的な住まいを実現しました。
築55年のヴィンテージマンションを、990万円かけてリノベーションされた事例です。こだわったのは、予算を抑えてコスパのよい工事にしたこと。キッチンの向きを調整したり、リビングを広くとったりと希望は叶えつつも、間取りやインテリアはシンプルに。キッチン腰壁のグレーのクロスや、収納内の打ちっぱなし風クロスなど、部分的にアクセントを入れて満足度を高めました。
約123㎡とかなり広いマンションの一室を、1,800万円かけてリノベーションされた事例です。玄関の床に大理石を敷いたり、海外製のキッチンを入れたりとこだわる部分にはしっかりとお金をかけて。しかし間取り自体は大きく変えないことで、総予算を抑えています。クローゼット内の棚など、自作できる部分はDIYされたのもコストダウンのポイントです。
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詳しくはこちら>>部分リフォームはコストダウンにつながりますが、場合によってはフルリフォームを検討したほうがよいことも。また部分リフォームでは希望が叶えられないケースもあります。
「リビングの壁紙が黄ばんでいる」「キッチンが故障した」など部分的な劣化が気になる場合は部分リフォームでもよいですが、家全体の劣化がみられるならフルリフォームがおすすめ。まとめてリフォームすることで手間や費用を最小限に抑えられます。
また築年数が経っていると、普段は見えない給排水管などが劣化している可能性も。骨組みの状態まで解体してスケルトンリフォームしたほうがよい場合もあります。
家の中で使われている色や素材がバラバラだと、ちぐはぐな印象になってしまうことも。家全体のコンセプトを決めてデザインを統一したい場合は、フルリフォームが向いているでしょう。フルリフォームなら「和からモダンに」「シンプルからカフェ風に」など、今のインテリアとはがらっとテイストを変えることもできます。
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詳しくはこちら>>部分リフォームでは、小規模な間取り変更しかできません。既存の間取りをベースとして、部分的に間仕切り壁を撤去したりキッチンの向きを変えたりするイメージです。
一方、フルリフォームなら広いLDKをつくったり、家事動線を根本から見直したりと、大きな間取り変更もできます。古い間取りの家や、ライフスタイルが大きく変わった場合は、フルリフォームの方がよいかもしれません。
部分リフォームでは、リフォームしていない部分とのデザインの差が大きいと不自然。あまり差がでないようにと考えると、デザインや設備の選択肢が狭まってしまうことも。その点フルリフォームなら、好みのデザインや設備をこだわって選べます。
フルリフォームでよく採用されるのが、骨組み状態まで解体してからつくりなおす「スケルトンリフォーム」という手法。そのため床や壁の内側にある、古くなった配管や配線を一新したり、断熱性を向上させたりすることもできます。
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詳しくはこちら>>部分リフォームで工事範囲を狭めることで、工事費用を抑えながら手軽にリフォームできます。しかし全体的に古くなっている家や、デザインや間取りを大きく変えたい場合は、部分リフォームを選ぶことで逆に余計な手間や費用がかかることもあります。部分リフォームとフルリフォームのどちらが向いているのか、長い目で見て決めるのがおすすめです。リフォーム会社に相談すると、建物の状態や要望に合わせたリフォーム内容を提案してもらえます。