ペットと暮らす家をリフォームするなら「もっと家でのびのび遊べる場所をつくってあげたい」「ペットのニオイや住まいの傷みを防ぎたい」などさまざまな悩みを解決したいもの。ペットの習性や生活動線をよく考えてリフォームすることで、ペットも人もお互いが健康で快適に暮らせるようになります。今回はペットと快適に暮らせるリフォームのポイントや、工事費用の相場をお伝えするので参考にしてくださいね。
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理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」
詳しくはこちら>>まずはペットと暮らす方におすすめしたいリフォーム内容をご紹介します。
犬のいたずらや猫のつめとぎで壁がボロボロになるのが気になる方は、表面強化された壁材や腰壁を採用するとよいでしょう。床材はツルツルしたフローリングだと、ペットの足腰に負担がかかります。滑りにくくクッション性の高い無垢材やカーペットなどを選ぶと、快適にすごせるでしょう。ペットの網戸へのいたずらに困っているなら、破れにくいペット用網戸への交換もおすすめです。
ペットの気になるニオイには、調湿効果のあるクロスやエコカラット、珪藻土などが有効。換気のために窓を増やすのもよいかもしれません。内窓を取り付けて二重窓にすると、マンションでも手軽に防音や防寒対策ができます。
ドアや壁にペット専用の出入り口をつくると、自由に部屋を行き来できます。逆にペットに開閉してほしくないドアは、鍵付きのドアや折れ戸に交換するとよいでしょう。
犬や猫を庭で遊ばせるなら、飛び出し防止のフェンスや門扉を設置しましょう。玄関まわりに水栓があると、おさんぽ帰りにペットの足をサッと洗えます。
キッチンは危険な場所なので、侵入しにくいレイアウトに変更すると安心です。ペットのシャワーができる洗面台や浴室に変更するとお世話が楽に。トイレや洗面所にペット専用トイレスペースをつくると、ニオイ対策がしやすくなります。
理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」
詳しくはこちら>>一般的なビニールクロスだと、犬や猫の爪でボロボロにされてしまうことも。表面強度を高めた壁紙に張り替えると、傷つき防止になります。消臭・防汚機能に優れたペット対応クロスもおすすめです。
クロスの張り替え(6畳) | 約2.6〜4.8万円 |
クロスの張り替え(3LDKマンション全体) | 約40〜50万円 |
爪とぎ防止のために、壁の低い位置に「腰壁」をつける方法もあります。本物の木材を貼るのもよいですが、樹脂製の爪とぎ防止シートやパネルなどを使うとコストダウンできるでしょう。
腰壁を設置する | 約1万円/㎡ 〜 |
マンションでは外壁に面した窓を増設するのは難しいもの。薄暗い部屋に室内窓を設けることで、隣の部屋から光を入れることができます。ペットのニオイがこもりがちな部屋は、開閉可能な室内窓を取り付けることで換気できるように。視線も抜けるので、コンパクトな部屋も開放感がでますよ。おしゃれな室内窓を増設すればインテリアのポイントにもなります。
室内窓を増設する | 約10〜30万円 |
複合フローリングは表面がツルツルしていて、ペットの脱臼や骨折につながることもあります。無垢フローリングやペット用フローリングだと滑りにくく、足腰にやさしいでしょう。
カーペットも足腰にやさしく、マンションなら階下へ響く足音もやわらげてくれます。汚れたときに掃除がしやすいように、部分的にはがして洗えるタイルカーペットなどがおすすめです。
クッションフロアは撥水性が高いので、ペットが汚してしまったときサッと拭き取れます。低コストなので、汚れたときに張り替えやすいのも魅力です。通常のクッションフロアは傷つきやすいので、表面が強化されたペット用のクッションフロアがおすすめです。
フローリングに張り替え(8畳) | 約9〜20万円 |
カーペットに張り替え(8畳) | 約6〜16万円 |
クッションフロアに張り替え(8畳) | 約6〜12万円 |
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詳しくはこちら>>ペットのニオイ対策には、珪藻土やエコカラットのような消臭効果のある壁材を取り入れるのがおすすめ。ペットのニオイだけでなく、料理やゴミなどの生活臭も吸着してくれます。
珪藻土の壁にする | 約3〜6千円/㎡ |
エコカラットを壁に貼る | 約1〜2.4万円/㎡ |
風通しの悪い部屋があるなら、室内窓で風の通り道を作る方法も。隣接するお部屋に光が入って、開放的になる効果もあります。
室内窓を設置する | 約10〜30万円/1箇所 |
お部屋にニオイが染み付いているなら、ハウスクリーニングを実施するのもよいでしょう。料金は業者によって変わりますが、清掃範囲が広がるほど料金は高くなります。
ハウスクリーニング(ワンルーム) | 約3万円〜 |
ハウスクリーニング(3LDK) | 約7万円 〜 |
マンションでペットが走り回ったり高いところから飛び降りたりすると、階下に大きな音が響くことがあります。とくに多頭飼いをされていると、騒音に悩まされることも多いでしょう。遮音性の高いフローリングやカーペットに張り替えることで、足音を軽減できるかもしれません。
フローリングに張り替え(8畳) | 約9〜20万円 |
カーペットに張り替え(8畳) | 約6〜16万円 |
ペットのいる住まいでは、寒さ対策も重要。24時間エアコンをつけっぱなしというご家庭も多いでしょう。内窓設置やカバー工法で窓の断熱性能を高めると、冷暖房コストの節約につながります。内窓設置で二重窓になると遮音性も高まり、ペットの鳴き声がご近所へ響くのを軽減する効果も。窓リフォームに制約があるマンションでも、内窓設置なら問題なく実施できるケースが多いでしょう。
内窓設置 | 腰高窓:約8〜11万円 掃き出し窓:約17〜25万円 |
カバー工法 | 腰高窓:約17〜28万円 掃き出し窓:約34〜43万円 |
防寒対策として、床暖房を新設して足元から温めるのもよいでしょう。ヒーターやストーブのようなヤケドの心配がなく、安全に使えるのも床暖房のメリットです。既存の床の上から床暖房と新しいフローリングを重ねる方法もありますが、床面が高くなってしまいます。既存の床を剥がしてから床暖房を設置すると、段差ができません。
床を剥がして床暖房を新設する | 約8〜11万円/畳 |
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詳しくはこちら>>ドアの下部に、犬や猫が押して開閉できるペット用扉を取り付けると、自由にお部屋を出入りできるようになります。既存ドアに穴をあけてペット用扉をつけるか、ドアを丸ごと交換するリフォームを検討されるとよいでしょう。また間仕切り壁に穴を開けて、ペット用扉を取り付けることもあります。
室内ドアにペット用扉を後付けする | 約1〜2万円 |
室内ドアをペットドアに交換する | 約10万円 |
犬や猫によっては、ドアを自分で開けられる子もいます。入られたくない部屋があれば、鍵をつけたり折れ戸に交換したりすると事故やいたずら防止になるでしょう。
室内ドアに鍵を後付けする | 約1〜3万円 |
開閉方法の違う室内ドアに交換する | 約20〜30万円 |
涼しくすごしやすい日は、窓を開けて風を通したいもの。通常の網戸は、ペットの爪が引っ掛かるとすぐに破れてしまいます。ペット用網戸に交換すると、ひっかき傷に強いので長持ち。またいたずら開閉防止のロックがついた網戸なら、大切なペットの脱走防止にもなります 。
ペット用網戸に交換する | 約1万円 〜 |
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詳しくはこちら>>ペットの遊び場をつくるリフォームもおすすめです。たとえば庭にドッグランをつくれば、天気の良い日は自宅で走り回って遊べます。土だと汚れやすく、硬いコンクリートやタイルは足腰に悪いので、クッション性があって汚れにくい芝生が人気です。ウッドデッキを設置すれば、外で日向ぼっこができるようになります。
猫も室内外だと運動不足になりがち。室内にキャットウォークをつけるとストレス解消になるでしょう。壁面に造作するキャットウォークは、インテリアにもよくなじみます。
天然芝を張る | 約2〜4千円/㎡ |
人工芝を張る | 約6〜9千円/㎡ |
ウッドデッキを新設する | 約2.5〜4万円/㎡ |
キャットウォークを造作する | 約5〜10万円 |
庭にドッグランやウッドデッキといった遊び場をつくるなら、ペットが道路へ飛び出さないよう敷地をフェンスなどで囲いましょう。ペットの体の大きさや身体能力を考えて、ジャンプしても乗り越えられない高さのフェンスを選ぶことが大切です。小型のペットの場合は、隙間からくぐりぬけられないかどうかもチェックしましょう。
庭に目隠しフェンスを設置する | 約5千〜3万円/m |
玄関ドアを開けたとたん、ペットが勝手に外に出ようとしてしまいヒヤヒヤすることもありますよね。外に門扉を設置すると、飛び出し防止になります。外構工事ができないマンションでは、玄関ホールにペットゲートを設置するのも有効です。
屋外に門扉を設置する | 約20〜30万円 |
室内にペットゲートを設置する | 約1〜3万円 |
庭に水栓があると、おさんぽや外遊びから帰ったときにワンちゃんの汚れを洗い流してあげることができます。地面に埋め込まれた散水栓はしゃがまなければ使えないので、高所に蛇口がある立水栓が便利です。
シンプルな立水栓なら安価に設置できますが、より使いやすさを求めるならシャワータイプがおすすめ。大型犬なら水を受けるパンが大型のタイプ、小型犬なら高所にパンがあるタイプだと楽な姿勢で洗ってあげられます。温水が出ると、冬場も快適に使えるでしょう。
庭に立水栓を設置する | 約2〜30万円 |
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詳しくはこちら>>広めの洗面台があると、ペットを洗ってあげることができます。洗面台の下にペット用トイレを置くのもおすすめです。
大型犬や洗面台で暴れてしまう子は、洗い場の広い浴室があると便利。ペットの細い毛は排水口に詰まりやすいので、ゴミを捨てやすいタイプを選ぶとよいでしょう。
洗面台を交換する | 約10〜20万円 |
システムバスを交換する | 約60〜120万円 |
壁付けキッチンを対面キッチンにレイアウト変更すると、リビングにいるペットを見守りながら料理ができます。間取りによっては侵入防止の柵もつけやすいでしょう。絶対にキッチンへ入れたくないなら、ドアを閉められる独立型キッチンもおすすめです。
キッチンのレイアウトを変更する | 約150万円 〜 |
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詳しくはこちら>>グローバルベイスではペットを飼っているご家庭のリノベーションも多数手がけております。ここからは事例写真とともに、リノベーションのポイントを見ていきましょう。
最初にご紹介するのは田園調布動物病院とのコラボレーション「マイリノペットforねこ」でリノベーションされた事例。リビングにキャットタワーをつくり、天井近くを猫ちゃんが歩いているのを見られるようにしました。造作のキャットタワーにしたことで、インテリアの雰囲気を壊していません。
洗面台はマイリノのオリジナル。下に猫用トイレを収納したまま使えます。見た目がすっきりするだけでなく、換気システムも入れてニオイ対策もばっちりです。
次にご紹介するのは、愛犬ミニチュアダックスフンドと暮らす家。賃貸だと金額面では難しいとわかり、築30年超の中古マンションをリノベーションされることになりました。愛犬のケージはキッチンカウンターの下に入れてすっきりと。約46㎡とコンパクトなお住まいですが、設計士にケージのサイズをあらかじめ伝えることでぴったり収めることができました。
お部屋は壁で区切らず、格子を使ってゾーニング。玄関から寝室が見えないように隠しながら、窓からの光はうまく取り入れています。リビングは漆喰の白い壁、寝室はグレーの壁紙を使うことで、色でもゾーニング。広々としたお部屋で、愛犬のJくんものびのびとすごせそうです。
こちらは築40超の中古マンションを工事費720万円で一新された事例です。単身者向けの広さですが、夫婦とペットで暮らせるようリノベーションしました。東側には大きな専用庭があり、ペットがのびのびと遊ぶことができます。リビングダイニングと寝室を仕切るのは、ウォークインクローゼット。間仕切りとしての存在感を減らせるように、上部にあえて空間をあけて光が入るようにしたのがポイントです。
こちらはペットといっしょにファミリーで暮らすことを想定してリノベーションした事例。昭和51年に建てられた中古マンションで、専有面積は約60㎡です。3LDKの間取りですが、リビング隣の洋室は引き戸で仕切り、リビングとつなげて使えるようにしました。キッチンに小窓をつくり、カフェのような可愛らしい内装にしたのがポイントです。
昭和53年に建てられたこちらの中古マンションは、築古物件にありがちな細かく区切られた2DKの間取りでした。各部屋が狭くて暗かったので、1LDKにリノベーションして明るく開放的な住まいに。光が奥まで入るガラスの間仕切りは、開放すると部屋をつなげて使うこともできます。明るく広いお部屋で、ペットものびのびと遊べそうですね。
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詳しくはこちら>>ペットの習性や体格に合わせてリフォームすると、ペットの運動不足や事故を防ぐことができます。またリフォームでお世話が楽になったり、安心してすごせたりと人間にとってもたくさんのメリットがあるでしょう。ぜひペットリフォームに詳しい業者に相談してください。
グローバルベイスでは田園調布動物病院とのコラボレーションのリノベーションプラン「マイリノペット」をご用意しています。ペットとの生活で悩みがちなお世話の手間やニオイをリノベーションで解決。ペットがストレスなく健康に暮らせるようなプランをご提案します。