住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

コンセントの増設・移設方法とは?

リノベーションやリフォームをするとき、壁をどこに設置するのか、コンセントを何処に設置するのかは、意外に重要です。今回はその辺りのお話をお伝えします。

部屋の設計写真

最近になり注目を集めつつある「自分で内容をプランニングする」リノベーション。自分の好み・ライフスタイルに合わせて部屋をアレンジできるメリットがあります。とはいえ、住宅や建築のプロでなければ、一体何をどこから検討していけばよいのか、なかなか見当がつかないもの。ここではそのとっかかりとしていただけるよう、リノベーションで「部位ごとにできること」を数回にわたって解説していきます。今回は、「壁とコンセント」についてお伝えします。

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■壁(室内)の改装

壁の改装というのは、ここでは「壁の移設・撤去」を指します。普段の生活ではあまり「壁」そのものを意識することはほとんど無いと思います。しかし、部屋の数や広さは実質的に壁の有無によって決まりますし、結果、生活のしやすさに大きく影響を与えます。その壁の改装、つまり「壁の移設・撤去ができる・できない」は、壁の種類によって決まります。

マンションの室内壁には、以下の2種類があります。

コンクリート壁

ボート&軽鉄壁

この2種類のうち、コンクリート壁は基本的に移設・撤去できず、ボード&軽鉄壁は移設・撤去が可能です。こちらの記事(『建物構造により異なる、間取り変更の自由度』)で詳しく解説していますが、コンクリート壁は構造上動かせない壁ですので、その壁を移設・撤去して間取り変更することも、実質的にはできません。

一方、軽鉄&ボード壁は構造上、部屋と部屋の仕切りとして機能しているだけなので、移設もできますし、撤去することも可能です。壁の種類は図面上で分かるようになっているので、リノベーション内容を検討する際は、壁の種類をチェックしてから行いたいですね。

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■コンセントの増設・移設

リノベーション時に検討する、コンセント部分の改変は、具体的には以下を指します。

コンセントの増設

コンセントの移設

コンセントの増設・移設を主な目的としてリノベーションする、ということは恐らくほとんどなく、リノベーションする際にあわせて検討する、ということになるでしょう。ただ、リノベーションの時にはほぼ間違いなく検討しなければならない項目でもあります。

コンセントについての検討は比較的シンプルで、「どこに・どれだけコンセントを設置するか」という問題になります。ただ、設置箇所が限定されることもあるので、その点は注意しましょう。

・コンセントの配置をどう決めるか

コンセントについての検討はシンプルですが、一方で、簡単に決められないのも事実です。というのも、コンセントの配置を決定するためには、その前段で、(コンセントを利用することになる家電製品も含め)「家具の配置」をイメージしておかなければならないからです。

コンセントは多ければ多いほど便利ではあり、ひとまず設置できるだけ設置する、もしくはいざとなれば延長コードを大量に使って対応する、というのも一つの手ではあります。しかしコンセントも延長コードも、むやみに設置すると当然ながら部屋の見栄えは悪くなってしまいます。(見栄えが良くなく居心地もよくない部屋には、極力したくないですよね)

では、どうやって決めればよいのでしょうか。一つの考え方は、リノベーション工事前、そして工事中の電機配線工事の前までに、生活導線や家具の配置を事前にしっかりシミュレーションした上で、「必要な箇所に必要な分」コンセントを設置するというものです。例えば「リビングのどこどこにテレビを置く」と決めれば、結果としてテレビや録画機器、場合によってはCS放送のチューナーやスピーカーなど、テレビの周りにおくべき電化製品が決まり、必要なコンセントの数も決まります。また、電気コードの長さやテレビ台の大きさなども事前にわかっている場合が多いでしょうから、コンセントの設置位置もかなり絞られてきます。

・コンセントを設置できないケース

コンセントの増設・移設に関しては、コンセントを設置するところの「裏側」が重要になります。コンセントは裏側で電気の配線をつなぐ必要があるので、裏側に配線が通るスペースを確保する必要があります。そのため、以下のような状態ではコンセントを設置することができません。

クロスの裏側がコンクリート壁

真裏の壁にコンセントがある

コンクリート壁に直接クロスを貼っている場合は、裏側にボードを入れるなど、「配線できるスペース」が必要になります。また、真裏の壁にコンセントがある場合も、お互い干渉してしまいますので設置できません。

このように、壁とコンセントの移設・増設・撤去については、それぞれできる・できないがあります。事前にその点を理解して、リノベーションプランを考えましょう。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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