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壁紙・クロス張り替えの費用相場と選び方 時期やポイントについても詳しく解説

室内でもっとも広い面積を占めるものが壁と天井です。そのため壁紙・クロスを張り替えれば、空間の印象を大きく変えることができます。壁紙・クロスにはどのような種類があるのでしょうか?壁紙のグレード、部屋ごとの選び方のポイント、DIYにも役立つ張り替え手順や道具、業者に依頼する場合の費用相場や工期の目安などを解説します。

壁紙・クロス張り替えの費用相場と選び方 時期やポイントについても詳しく解説
こんな方におすすめの記事です
  • 壁紙・クロス張り替えの手順を知りたい
  • 壁紙・クロス張り替えにかかる費用を知りたい
  • 壁紙・クロス張り替えのポイントや注意点を知りたい

CONTENTS

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■壁紙、クロス張り替えの作業時間と費用相場

壁紙、クロスの張り替えにかかる費用は、クロスの種類と面積によって変わります。下記の表は、業者に依頼して一般的な住まいの天井と4面の壁の壁紙、クロスを張り替える場合にかかる料金と工期の目安です。

  スタンダードクロス ハイグレードクロス 工期
6畳 2.6〜4.8万円 4.0〜6.8万円 1日
8畳 5.4〜6.4万円 6.0〜8.0万円 1日
3LDKのマンション(70㎡)全体 40〜50万円 50〜64万円 7〜10日
4LDKの戸建て(100㎡)全体 55〜65万円 65〜75万円 7〜10日
トイレ 3〜6万円 5〜6万円 1日
洗面所 4〜6万円 5〜7万円 1日

・壁紙、クロスの種類

◇スタンダード

「量産品」「普及品」とも呼ばれる、国産のスタンダードな壁紙、クロスです。塩化ビニール樹脂を主原料年とした複合素材で施工性に優れており、リーズナブルなため、建売住宅や賃貸住宅をはじめとした多くの一般住宅で使用されています。低価格といっても「防カビ」「準不燃」といった基本的な機能は備わっているため、特にこだわりがなければスタンダード壁紙、クロスで問題ありません。

◇ハイグレード

国産壁紙・クロスのうち、高いデザイン性や機能性を持たせた高級クロスです。標準価格(定価)が1,000円/m以上のため、「1000番クロス」とも呼ばれます。高機能クロスには「防汚・防カビ・防臭」「ペットの引っ掻きに強い」「抗菌・抗ウィルス効果」「調湿機能」などがあります。

・壁紙、クロスの単位の違いに注意する

施工料金は壁紙・クロスを使用する量により変わりますが、業者によって計算に用いる単位が異なることがあり、「㎡(平米)」であれば壁紙の面積、「m(メートル)」であれば壁紙の長さを示します。一般的な国産壁紙は巾90cmのため、1mと表示されていれば、90cm×1m=0.9㎡ということになります。複数の業者を比較するときには、単位の違いにも注意してみましょう。

・壁紙、クロス張り替え料金の内訳

壁紙、クロスの張り替え料金はおもに「材料費+施工費(人件費)」で構成されています。そのほか、張り替えに入る前の準備にかかる作業として下記の費用が含まれています。

・養生費用…周囲が汚れないようにビニールなどで保護します
・既存クロスを剥がす…剥がした処分費用も含みます
・下地処理…軽微な傷であれば通常の下地処理で修復できます

業者によっては、これらを別料金として設定していることもあります。見積もりなどで料金を比較する場合はどこまでの作業費

・追加料金がかかるケース

ホームページに掲載されている壁紙・クロス張り替えの料金は、一般的な条件を想定しているため、施工場所の状況によっては追加料金が必要になることがあります。

◇壁に割れや穴がある

既存の壁に割れや穴がある場合、下地を修復する作業が必要になるため追加料金が必要になります。損傷の程度にもよりますが、引っかき傷や小さな穴であれば、下地処理のパテ塗りで修復できるため追加料金はかかりません。

◇荷物移動

壁紙、クロス張り替える場所に大型家具や家電などがある場合は、重量物の移動料金が加算される場合があります。なお、エアコンは原則的に取り外さず、エアコンと壁の間に壁紙、クロスを押し込むようにして施工します。

◇出張料金、駐車場代

遠方の業者に壁紙・クロス張り替えを依頼する場合、距離によって出張料金がかかる場合があります。また、敷地内に業者の車が停められずコインパーキングなどを利用する場合、作業時間内にかかる駐車料金の実費が加算されます。

関連記事:フローリング張り替えリフォームの方法と費用を徹底比較!

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■壁紙、クロス張り替えの概算費用の計算方法は?

壁紙はメートル単位で販売されていますが、どれくらいの長さが必要なのでしょうか?一般的な国産壁紙はおよそ巾90cmのロール状となっており、天井から床へ縦方向に並べるようにして貼っていきます。天井高が240cmの場合、上下に切りしろとして5cmずつゆとりを確保すると、一列あたり【240cm+10cm=250cm】の壁紙が必要ということになります。

展開図

上図は、約6畳の居室のおおまかな展開図です。A面について計算すると、ドアの上面に張る壁紙は【60cm+切りしろ10cm=70cm】ということになり、A面全体で【250cm×3列+70cm×1列=820cm】が必要になります。この計算では天井の張り替えと、柄合わせが必要になる柄物の壁紙・クロスは想定していません。

A面:250cm×3列+70cm×1列=820cm
B面:250cm×1列+70cm×2列=390cm
C面:250cm×4列=1000cm
D面:250cm×3列=750cm
合計=2960cm

この部屋を張り替える場合、約30mの壁紙が必要ということが分かりました。DIYリフォームの場合は、ロスを見越して1割ほど多めに用意しておくのがおすすめです。

●張り替えに必要な壁紙の長さの目安

  壁紙の必要な長さ(壁) 壁紙の必要な長さ(天井)
6畳 約30m 約12m
8畳 約35m 約16m
10畳 約40m 約20m
12畳 約45m 約24m

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■壁紙、クロスの張り替えを行うメリット、デメリットとは

壁紙、クロスを張り替えることで期待できるメリットと、デメリットについて確認しておきましょう。

・【メリット】見た目をリフレッシュできる

居室内で壁面はもっとも広い面積を占めるため、壁紙、クロスを張り替えることで長年見慣れた室内の雰囲気も大きく変えることができ、気分をリフレッシュすることができます。凹みや傷の修復もでき、空間が新しく生まれ変わります。見た目だけでなく、古い壁紙・クロスに染み付いたニオイも取れて気持ちよく過ごせるようになるでしょう。

・【メリット】快適性がアップする

ハイグレードな壁紙、クロスには、防汚効果、防臭効果、抗ウィルス効果など、さまざまな機能を搭載した製品もあります。ライフスタイルに合わせた機能性壁紙に張り替えれば、住まいの快適性を向上させたり、掃除をラクにしたりすることが可能です。

・【デメリット】部屋を片付ける必要がある

壁紙、クロスの張り替えをする部屋にある、家具や家電類を部屋の中央に寄せて置き、窓のカーテン類も外しておく必要があります。壁のみの張り替えであれば、壁から1mほどのスペースを確保できれば作業が可能ですが、天井の張り替えも行う場合は荷物を部屋の外に出すことになります。当然ながら、作業の間はその部屋を使用することはできません。

・【デメリット】カーテンの古さ、汚れが際立つ

壁紙、クロスを張り替えることで、フローリングやカーテンなどの古さや汚れが際立ってしまうこともあります。特にカーテン類は壁紙・クロスと隣り合うため、張り替えとともに買い替え等を検討するのも良いかもしれません。

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■壁紙、クロス張り替えの費用を抑える方法は?

壁紙、クロス張り替えの費用を抑えるには

・量産品(普及品)の壁紙、クロスを選ぶ
・柄の壁紙、クロスを避ける
・壁紙、クロスの重ね張りをする
・壁紙、クロスをDIYで張り替える

といった方法があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

・量産品(普及品)の壁紙、クロスを選ぶ

国産壁紙にはスタンダードな量産品のクロスと、通称1000番台と呼ばれるハイグレードなクロスがあります。ハイグレードクロスはデザイン性や機能性の高さが魅力ですが、高価です。トイレなどの狭い場所であれば、スタンダードクロスでもハイグレードクロスでもそれほど目立った価格差にはなりませんが、住まい全体など施工面積が大きな工事になるほど差額が大きくなります。

量産品クロスは安価ですがデザイン性が低いというわけではなく、シンプル、ナチュラル、モダン、アーバン、クラシカルといった一般的なインテリアスタイルはひと通り網羅しています。機能に関しても「不燃」「防カビ」といった基本的な性能は満たしているため、安心して使用することができます。

施工面積が広い場合は、基本的にスタンダードクロスを使用して費用を抑えつつ、アクセントとして一部の壁にハイグレードクロスを張るのもおすすめです。

・柄の壁紙、クロスを避ける

大きな柄の壁紙、クロスの場合、左右に並ぶ柄がつながるように合わせながら張っていきます。同じ柄が繰り返される長さのことを「リピート」といい、リピートが長い壁紙・クロスほど、柄合わせにともない使えない部分が出てくるため、実際の施工面積よりも長めに用意する必要があり、その分費用がかかります。柄合わせの必要がない無地や細かい柄の壁紙、クロスを選べば、資材の無駄が出にくく余分な費用を抑えることが可能です。

・壁紙、クロスの重ね張りをする

通常、古い壁紙、クロスを剥がしてから下地処理ののち新しい壁紙を張っていきますが、既存の壁にそのまま重ね張りをすることで、剥がす手間と剥がした壁紙、クロスの処分費用を省くことができます。

ただし仕上がりの美しさや後の剥がれ防止のためには、既存のクロスをきちんと剥がしてから張り替えるのが原則であり、壁紙、クロスの重ね張りはDIYリフォームなどの限定的な条件で行う方法になります。また、既存の壁紙が凸凹のあるビニールクロスやフッ素加工された壁紙など、条件によっては重ね張りができません。

・壁紙、クロスをDIYで張り替える

自分でDIYリフォームすれば、材料費と道具代のみで壁紙、クロスを一新することができます。DIY用の壁紙、クロスや張り替えに必要な道具類は、ホームセンターやウェブショップで購入できるため、手先が器用な方や、何でも自分でやってみたい方は挑戦してみても良いかもしれません。ただし難易度が高い天井や、足場を組む必要がある高所(階段や吹き抜け)の施工は、業者に依頼するのがおすすめです。

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■壁紙、クロスの張り替えをする前に必要なこと

・壁紙、クロス張り替えの下準備

下準備として行うのが、既存の壁紙、クロスを剥がす作業です。ビニールを主材とした表地と、「裏打ち」と呼ばれる薄い紙の裏地で構成されているので、この裏打ちをできるだけ残しながら剥がしていきます。この裏打ちの上に新しい壁紙、クロスを張っていくことで、しっかりと接着し美しく仕上がります。

裏紙がきれいに残った状態で剥がせるのが理想ですが、裏紙ごと剥がれてしまう場合や、石膏ボードの表面まで剥がれてしまうことも多いです。また、接着が甘く裏紙が壁紙から浮いている部分がある場合は、残さずに剥がしてしまいます。

・下地処理

既存の壁紙、クロスを剥がすことで段差が出てしまった部分に下地補修用のパテを塗り、平らに整えていきます。作業中のパテは歯磨き粉のようなクリーム状ですが、乾いたら紙やすりで整えることが可能です。新しく張る壁紙、クロスが薄手の場合、下地の凸凹が表面に響きやすいため特に丁寧に作業する必要があります。

石膏ボードに割れや穴がある場合は、専用の補修テープやプレートを貼り修復することが可能です。20cmを超えるような大きな穴の場合は周囲を四角く切り取り、同じ大きさにカットした石膏ボードをはめ込んで修復します。

・壁紙、クロス張り替えに必要な道具

◇撫でハケ

撫でハケ

壁紙、クロスの内側から外側に撫で付けるようにして、空気を押します。

◇地ベラ

地ベラ

カッターをあてて余分な部分を切り取る際に使用します。

◇ヘラ(竹・プラスチック)

ヘラ(竹・プラスチック)

角に合わせて壁紙、クロスに折り目をつけます。細かい部分の仕上げに必要です。

◇カッター

カッター

壁紙、クロスの余分な部分を切り取ります。のりがつくと切れ味が落ちるため、こまめに刃を折って常に新しくしておくときれいに仕上がります。

◇ジョイントローラー

ジョイントローラー

ジョイント(壁紙の継ぎ目)部分をローラーで圧着して、継ぎ目を目立たなくします。

◇スポンジ

スポンジ

はみ出したのりを拭き取ります。

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■壁紙の種類はどうする?選び方

壁紙、クロスの種類は豊富なのに、つい無難な白やオフホワイトの壁紙を選びがちなもの。デザインや機能性にこだわって選んでみてはいかがですか。

・デザインや色で選ぶ

◇暖色系の壁紙

イエローやピンク、オレンジなどの暖色系カラーは「興奮色」と呼ばれ、心を高ぶらせて神経を活発にする効果があります。食欲を刺激して食事をよりおいしく感じさせる効果があるため、ダイニングの使用におすすめです。光が入りにくい部屋に使用すれば温かみを演出できます。

◇寒色系の壁紙

ブルーやグリーンなどの寒色系カラーは「鎮静色」と呼ばれ、神経を鎮めて心を落ち着かせる効果があります。集中力を高めると言われるブルーの壁紙は勉強部屋や仕事部屋に、落ち着いたダークブルーやネイビーは寝室などにおすすめです。

◇大きな柄の壁紙

個性的でおしゃれな部屋にしたいなら、大きな柄の壁紙がおすすめです。居室内のすべての壁に張ると圧迫感があるため、アクセントクロスとして一部に使用すると良いでしょう。

◇蓄光壁紙

蓄光インクで絵柄が印刷された壁紙です。太陽光や照明の光を当てておくと、消灯後20分ほどやわらかな光を放ちます。

・生産地で選ぶ

一般的な壁紙、クロスは国産の製品ですが、海外で企画・生産された輸入壁紙もあります。輸入壁紙には国産壁紙にはない個性的な柄や、アーティストの手掛ける製品などがあり、価格も高額になります。一般的な国産の壁紙の巾は約90cmですが、輸入壁紙の多くは巾45cmとコンパクトなサイズとなっており、素材は紙製やフリース(不織布)製のものが多いです。輸入壁紙の施工には対応していない業者が多いため「どうしてもこの輸入壁紙を貼りたい」という希望がある場合は、見積もりの時点で相談しておくと良いでしょう。

・機能性で選ぶ

特殊な表面加工により、機能性を高めた壁紙、クロスもあります。ライフスタイルに合わせて選びましょう。下記は高機能壁紙の一例です。

◇防汚壁紙

汚れが付着しにくく、汚れてしまった場合も水拭きできるように表面加工を施した壁紙です。

◇ペット対応壁紙

ニオイが吸着しにくく、汚れが落としやすい。耐久性が高く引っ掻き傷が付きにくい壁紙です。

◇抗ウイルス、抗菌壁紙

細菌やウィルスの増殖を抑える成分を表面に施した壁紙です。

◇抗アレルギー壁紙

アレルギー症状を引き起こす物質(ダニ・スギ花粉等)の働きを低減する働きを持たせた壁紙です。

◇リフレクト壁紙

太陽光や照明の光を反射させて、室内を明るくする効果がある壁紙です。

関連記事:おしゃれな壁紙を選ぶコツとは?素材や種類を知って理想の部屋に!

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■壁紙、クロスの張り替え方法

・部屋を片付ける、コンセントカバーを外す

家具や家電を片付けて部屋の中心に寄せますが、施工内容によっては室外に出す必要があります。ただしエアコンは原則的に外しません。コンセントカバー、スイッチカバーを外しておきます。

・養生をする

養生とは、汚れては困る部分を養生テープやビニールで保護することです。部屋の中央に寄せた家具・家電にもビニール等をかぶせます。剥がした際に微細なホコリが出るため、悪影響を被る恐れのある精密機器(パソコン等)はビニール袋で包むなど特にしっかりと保護しましょう。

・古い壁紙、クロスを剥がす

既存の壁紙、クロスを丁寧に剥がしていきます。

・下地処理をする

段差や傷・穴がある部分に補修用のパテを塗り、平坦にならしていきます。大きな穴は補修テープやネットを貼って塞ぎます。

・壁紙、クロスの糊付けをする

壁紙、クロスを必要な長さごとにカットしておき、裏面全体にのりを塗ります。塗った面同士を合わせてたたみ、10〜15分ほどオープンタイムを設けて休ませます。しっかりと休ませることでのりに含まれる水分がなじみ壁紙、クロスが伸びるため、乾いたときにシワが伸びピンと張ります。

・壁紙、クロスを貼っていく

撫でバケで空気を逃しながら天井側から壁紙、クロスを張っていきます。廻り縁(天井側の見切り)や巾木(床側の見切り)に竹ヘラなどでしっかりと押し込み、カッターでカットします。2枚目以降はジョイント部分を重ねて張り、地ヘラをあてて2枚重ねたままカッターでカットし、余分を取り除きます。この手順を繰り返していきます。

・コンセントカバーを取り付ける

外しておいたコンセントカバーやスイッチカバーを取り付け、養生を撤去すれば完了です。

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■壁紙、クロスを張り替える時期やポイントとは?

・大型家具や家電の買い替え時期と合わせる

壁紙、クロスを張り替える際、壁際にある大型家具や家電の移動が必要です。自力での移動が難しい場合、追加料金が加算される場合もあります。そのため、家具・家電の買い替え予定がある場合、壁紙、クロスの張り替え時期に合わせると効率的です。

・寒すぎる、暑すぎる時期を避ける

壁紙、クロスの張り替えは、基本的には一年中どの季節でも施工可能です。気温が低いとのりの粘着性が低下する、気温が高いとのりが乾きやすく壁紙同士にすき間ができやすくなるといった問題がありますが、プロはのりの濃さで対応しています。

DIYで張り替える場合は、施工性が落ちる真冬や真夏は避け、春や秋に行うのが無難でしょう。特に夏場は熱中症に注意が必要です。

・マンションの場合は管理組合に相談する

マンションの場合、リフォーム業者が出入りできる曜日や時間帯、資材の置き場所などが管理規約で定められているケースがあるので、管理組合に確認しておきましょう。

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■壁紙、クロス張り替えの失敗例

・クロスが剥がれてきてしまった

クロスが剥がれてしまう原因としては、下地処理がしっかりとできていなかった、作業中にのりが乾いていた、などが考えられます。少々の剥がれであれば、のりを付けて修復することができますが、広範囲に渡って剥がれてしまう場合は、施工不良として施工業者に連絡しましょう。

・シワ、浮きができてしまった

施工してすぐは壁紙、クロスが水分を含んでいるため、シワや浮きが目立ちやすいです。2〜3日で完全に水分が飛び、ピンと張ってきれいになります。それでもシワ・浮きが直らない場合は施工業者に相談しましょう。

・サンプルと印象が違った

実物のサンプルを見て壁紙、クロスの種類を決めたのに、張り替えてみたら仕上がりの印象が違った、というケースがあります。面積により色の印象が変わることを「面積効果」といい、面積が大きくなるほど明るい色はより鮮やかに、暗い色はより暗さが強調されるので注意が必要です。光の当たり方や光の種類(自然光・照明)などでも印象が変わってくるため、施工する場所にサンプルを貼って見え方を確認しましょう。可能であれば、壁紙、クロスメーカーのショールーム等に足を運び、実物を確認するとイメージ違いを防ぎやすくなります。

・インテリアと合わない

「雰囲気をリフレッシュしたい」と、既存の壁紙、クロスと異なるイメージの製品を選んだことで、手持ちの家具やカーテン、照明などのインテリアテイストと合わなくなってしまうことがあります。インテリアと調和する壁紙、クロスを選ぶ、この機会に買い替える等、居室全体の調和を考えて選ぶと良いでしょう。

・張り替えなかった部分が目立つ

「この壁はまだキレイだから張り替えなくて良いか」と、一部の壁のみを張り替える場合があります。ところが、施工後に新しくなった壁と見比べることで、張り替えなかった壁が急にみすぼらしく見えてしまうことがあります。近年は開放的なLDKなど空間が連続した間取りの住まいが多いため、どこまで張り替えるべきかをよく考えたほうが良いでしょう。

・張り替え前と代わり映えしない

失敗を避けようと無難な色味の壁紙、クロスを選んだことで、張り替え前と印象がほとんど変わらないことがあります。雰囲気を変えたいけれどどれを選べば良いのか分からない、という場合はインテリアコーディネートなどのプロに相談してみるのもおすすめです。

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■クロス張り替えにおすすめの壁紙とは?

・リビングの壁紙、クロス

リビングの壁紙、クロス

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=39

LDKには、防汚・防臭効果のある壁紙、クロスがおすすめです。こちらの事例では、キッチンから窓辺のリビングまで続く壁に、木目柄の壁紙を張りました。木のパターンを長手方向に張ることで、伸びやかな奥行きを強調しています。

・キッチンの壁紙、クロス

キッチンの壁紙、クロス

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=96

キッチンには、防汚効果・防臭効果のある機能性壁紙がおすすめです。こちらの事例では、キッチン正面に北欧カラーの壁紙を張りました。オープン棚にお気に入りのキッチン雑貨を並べれば、まるでカフェやセレクトショップのような空間に。

・寝室の壁紙、クロス

寝室の壁紙、クロス

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=146

寝室には神経を鎮めて眠気を誘ってくれるような落ち着いたカラーの壁紙がおすすめです。こちらの事例では、幾何学模様がおしゃれなネイビーの壁紙をセレクト。線が織りなす規則的なリズムを眺めているうちに、いつの間にか眠りに落ちそうです。

・子ども部屋の壁紙、クロス

子ども部屋の壁紙、クロス

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=161

子ども部屋は、遊び心を感じる壁紙がおすすめです。お子さまの意見を聞いて、居心地の良い空間にしてあげたいですね。こちらの事例は、デニムをパッチワークした個性的な壁紙を採用しています。

・洗面室の壁紙、クロス

洗面室の壁紙、クロス

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=75

洗面室やトイレは、思い切ったカラーや柄で楽しむのもおすすめです。こちらの事例は、気分が上がりそうなラベンダーカラーに仕上げました。華やかなタイル柄の床とともに、ロマンチックな空間となっています。

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■壁紙、クロス張り替えをプロに依頼するメリット・デメリット

壁紙、クロスをDIYで張り替えることもできますが、やはりプロの業者に依頼するのがおすすめです。DIYと比較したメリット・デメリットを確認してみましょう。

・【メリット】仕上がりが美しい

プロの技術で美しく、確実に施工してもらえます。

・【メリット】短期間に仕上がる

6畳ほどの標準的な居室であれば1日ほどで施工が完了するため、働いている人でも休日に合わせて空間を一新することが可能です。トイレなどの狭い場所であれば、半日程度で終わるケースもあります。

・【デメリット】費用がかかる

材料費・道具代のみで済むDIYに比べると、費用がかかります。とはいえ標準的な6畳の部屋でスタンダードクロスなら2.4〜6.8万円程度でリフォームできるため、DIYにかかる手間や時間を考えるとそれほど割高ではないと考えることもできます。

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■まとめ

壁紙、クロスの張り替えについて詳しく解説をしました。施工費用は壁紙、クロスのグレードや施工面積で決まります。多くの住まいで使用されている普及品クロスのほか、デザインや機能性に優れたハイグレードクロスなど、多彩な種類があるのでインテリアやライフスタイルに合わせて選びましょう。DIYリフォームなら費用を抑えることができますが、やはり美しい仕上がりや確実な施工を求めるなら、プロに依頼するのがおすすめです。

編集者: 美智子山口

ウェブデザイナーを経て2014年よりフリーライターに。おもに住まいに関する記事を執筆しています。猫が大好きで、自宅のDIYリフォームが趣味。

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