クッションフロアは色柄のバリエーションが豊富で、比較的リーズナブルに張り替えられる床材です。耐水性があって掃除もしやすいことから、水回りや居室、店舗など幅広く使われています。今回はクッションフロアの特徴やメリット・デメリット、お手入れ方法や張り替え方法、費用などをお伝えします。床材のリフォームを検討中の方は参考にされてください。
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理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」
詳しくはこちら>>クッションフロアとは、塩化ビニール系の素材でできたシート状の床材です。不織布やビニール層の間に発泡塩化ビニールを挟みこむことで、ふかふかとしたクッション性のある感触に。遮音効果や衝撃吸収効果が高く、住宅から店舗まで幅広く使われています。表面には木目調や石目調などさまざまなデザインがプリントされており、インテリアにあわせて選べるのも魅力です。
一般的な住宅用クッションフロアは厚さ1.8mm。店舗用は厚さ2.3〜2.5mm程度で、土足でも歩ける強度があります。ペット用などさらに表面の強さや吸音性を求める場合、3.5〜4.5mmと厚みのあるクッションフロアを選択肢に入れてもよいかもしれません。
クッションフロアはロール状に巻かれた状態で販売されており、横幅は182cmもしくは200cmが基本です。DIYで扱いやすいハーフサイズの約90cm幅のタイプもよく選ばれます。部屋のサイズに合わせてカットして、下地やフローリング等の上から接着剤や両面テープなどで貼り付けて使用します。
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詳しくはこちら>>クッションフロアの張り替え時期は10年前後。汚れ・剥がれ・傷・変色などが目立ってきたら、リフォームを検討しましょう。またクッションフロアは価格も安めなので、模様替え目的で気軽に張り替える方も多くいます。
クッションフロアは大きく分けて、住宅用と店舗用の2種類。店舗用は土足でも歩ける厚みがあるのが特徴で、住宅でもクッション性や防音性を高めたい場合は使うことができます。また、ペットのいるご家庭では、消臭や滑りにくい加工がされた、ペット用のクッションフロアを選ぶのもおすすめです。
厚さ | 価格相場 | |
住宅用 | 1.8mm | 1mあたり約1,000〜2,000円 |
店舗用 (土足対応) | 2.3〜2.5mm | 1mあたり約1,500〜3,500円 |
ペット用 (表面強化・消臭・防滑など) | 2.3〜3.5mm | 1mあたり約2,000〜3,500円 |
上表は、クッションフロアの種類ごとの価格目安です。木や石のリアルな質感が表現されていたり、消臭や抗ウイルスなど機能性が高かったりすると価格はアップします。DIYならこの商品代のみで、リフォーム会社に頼む場合は施工費用がプラスされることになります。
次にクッションフロアを張り替える部屋ごとのリフォーム費用の相場をご紹介します。
クッションフロアを張り替える部屋 | 費用相場 |
居室(6畳) | 約3〜7.5万円 |
トイレ(1畳) | 約4〜6万円 |
洗面所(3畳) | 約4〜6万円 |
キッチン(4畳) | 約4.5〜7万円 |
玄関・廊下(4畳) | 約4.5〜7万円 |
基本的には既存のクッションフロアを剥がして、新しいクッションフロアを張るという作業になります。リフォーム費用を安く抑えたい場合、既存のクッションフロアをそのまま残し、上から重ね張りするという方法も。また既存の床材がフローリングだと、上から重ね張りしてコストを抑えられる場合もあります。
注意したいのが、畳敷きの和室をクッションフロアに変更するケース。畳を剥がしたあと、下地の造作もしなければならないため、リフォーム費用は高額になります。
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詳しくはこちら>>クッションフロアは大きく分けて住宅用と店舗用の2種類です。厚みや耐久性が異なり、防音・消臭・ノンワックス・高耐久などの機能をもった商品もラインナップされています。
住宅用クッションフロアは厚さ1.8mmが一般的で、基本的に土足での使用は想定されていません。デザインは木目調や石目調、タイル調、モルタル調などさまざま。リビングには木目調、キッチンと洗面所にはタイル調といったように使い分けるのもよいでしょう。足音の気になるマンションなどでは、防音タイプのクッションフロアもおすすめ。ペットがいるご家庭やトイレには消臭タイプもよく選ばれます。
店舗用クッションフロアは厚さ2.3〜2.5mmが一般的で、土足でも使用できます。住居用に比べて耐久性が高く、傷つきにくいのが特徴で、価格は高めになります。店舗用も住居用と同じく、さまざまなデザインがあるので、店舗のイメージに合わせて選びましょう。ノンワックスタイプならワックスメンテナンスが不要で、きれいな状態が長持ちします。日常清掃だけで美観を保ちたい施設におすすめです。
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詳しくはこちら>>クッションフロアは1mあたり約1,000〜2,000円(住居用の場合)と、非常にリーズナブルな床材です。たとえば同じ6畳のお部屋を張り替える場合、クッションフロアとフローリングでこのくらい費用に違いがでます。
張り替える床材 | 費用相場(6畳) |
クッションフロア | 約3〜7.5万円 |
フローリング | 約11〜15万円 |
リビングは本物のフローリングにこだわりたいという方も、水まわりや寝室などをクッションフロアにするとコスト削減できます。また頻繁に張り替えて模様替えをしたい方、賃貸アパート経営で退去費用を安く抑えたい方などにもクッションフロアはおすすめです。
クッションフロアの表面は水をはじく素材でできています。水をこぼしても染み込むことがなく、サッと拭き取るだけできれいに。そのため住宅ではトイレ・洗面所・キッチンなどの水回りによく使われます。
水回り以外では、子育て世帯のリビングダイニングや子供部屋にもおすすめ。食べ物や飲み物をこぼしてしまっても床材内部に染み込んでしまうことがなく、ペンや粘土などちょっとした汚れであれば簡単に水拭きできます。
クッションフロアはその名のとおり、フカフカとしたクッション性のある床材です。ペットの足腰にも優しく、お子さんが転んだときの衝撃も和らげることができます。
また素足で歩いたときや寝転んだときに、ひんやりしにくいのもメリット。内部に空気をたっぷり含んでいるので、冬でも暖かさを保つことができます。
クッションフロアは表面にさまざまな色柄がプリントされています。お部屋のインテリアや好みに合わせたものを選べるのも大きなメリットです。
フローリングのような木目調は、明るいホワイト系からダークブラウンまで種類が豊富。ヘリンボーン張りやパーケット張りのようなコストアップしがちなフローリングの張り方も、クッションフロアなら手軽に取り入れられます。
大理石やタイル調は高級感があって、ホテルライクやモダンなインテリアと相性抜群。子供部屋には花柄やチェック柄のようなポップでカラフルなクッションフロアもよいかもしれません。
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詳しくはこちら>>クッションフロアは柔らかく、椅子をひきずったり物を落としたりしたときに傷つきやすいのがデメリットの一つ。また家具を長期間置いていると、凹みが気になることもあります。
小さな傷であれば、フローリング用のクレヨン・ペン・パテタイプの補修材で補修できることも。また凹みは、蒸しタオルやドライヤーを使ってじんわり温めることで、元に戻ることもあります。大きな家具を置いたり人の出入りが多かったりするお部屋には、傷や凹みがつきにくい高耐久のクッションフロアも検討しましょう。
クッションフロアは塩化ビニール系の素材でできているので、どうしてもテカリ感や安っぽさが気になることもあります。また手や足で触れたときの感触も、本物とは違ってフカフカ・ツルツルした感じに。やはり本物志向が強い方はフローリングやタイルなどの床材がおすすめです。
ただし最近のクッションフロアの進化はめざましく、木目や石などの模様をリアルに再現した商品も。昔のような足裏にペタペタとはりつくような感触も軽減されています。サンプルを見て触って、納得いく商品を探されてみてはいかがでしょうか。
塩化ビニールでできたクッションフロアは、通気性がありません。そのためフローリングや畳の上から重ね張りすると、床材と床材の間に湿気がこもってしまう危険があります。古くなったクッションフロアを剥がしてみると、下の床材がカビだらけになっていた…なんてことにもなりかねません。
湿気やカビを防ぐには重ね張りをせず、畳やフローリングを剥がしてクッションフロアを敷くのがおすすめ。リフォーム会社なら下地の処理もしっかりしてくれるので心配ありません。とくに水回りや湿気の多い北側のお部屋でクッションフロアを使用する場合は、リフォーム会社に依頼されたほうがよいでしょう。
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詳しくはこちら>>はっ水性の高いクッションフロアは、トイレ・洗面所・キッチンなどの水回りの床材としてよく選ばれます。水が飛び散ったりうっかり洗剤をこぼしてしまったりしても、シミになる心配がありません。また、クッションフロアの凹みやすい性質も、トイレや洗面所なら大きな家具を長期間置くこともないので、デメリットになりにくいでしょう。
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可愛らしいデザインの多いクッションフロアは、子供部屋の床材としても向いています。足音や物を落とした衝撃音も吸収してくれるので、階下への音が気になるマンションにもぴったり。コストも安いので、汚れや傷が気になったときは気軽に張り替えられるのも、子供部屋に人気な理由の一つです。
クッションフロアは歩いたときの衝撃を和らげてくれて、ペットの足腰にもやさしい床材です。水拭きOKなので、食べこぼしやトイレ周りなど汚れたときのお掃除も簡単。ペット対応のクッションフロアも販売されており、滑りにくさ・消臭効果・爪による傷がつきにくい表面硬化などの機能がプラスされています。
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詳しくはこちら>>まずはお部屋の縦横のサイズを測り、各端に切りしろとして10cm程度ずつ足したのが必要な長さとなります。クッションフロアを敷く向きによっても必要量は変わるので、どちら向きに敷きたいか考えておきましょう。なお柄のリピートをぴったりと合わせたい場合は、リピートの長さも計算に入れる必要があります。
クッションフロアのシート幅は182cmが一般的ですが、DIYでは90cmのハーフサイズもよく選ばれます。軽くて小さいので、女性でも施工がしやすいです。ただし幅が狭いため、大きい部屋だとつなぎ目が多くなってしまいます。
(例)
部屋のサイズ:縦255cm×横340cm
クッションフロアのシート幅:90cm
クッションフロアを横向きに敷く場合、約360cmのシートが3枚必要です。ほとんどの商品は「1m単位」で販売されているので、この場合は「合計11m」を目安に購入するとよいでしょう 。
古いクッションフロアを剥がし、床を掃除してほこりや汚れを取ります。購入したクッションフロアを床に並べて仮敷き。クッションフロアの継ぎ目は、上から見たときになるべく柄がつながるように敷くのがポイントです。壁際は邪魔にならない程度に切りしろを残して、余計な部分はカットします。
仮敷きしたクッションフロアを半分だけめくって、接着剤や両面テープをつけます。柄がずれないようにクッションフロアを戻したら、残っている半分も同じようにめくって貼り付けましょう。ヘラやローラーなどを使って、空気を逃すようにこすると圧着されます。
壁際に切りしろが残っているので、地ベラや定規などを当ててカッターでまっすぐに切ります。クッションフロアの継ぎ目は、2枚のシートが重なったままカット。ヘラやローラーなどで圧着すると、継ぎ目が目立たなくなります。
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詳しくはこちら>>畳の上からクッションフロアを重ね張りするのは、なるべく避けたほうがよいでしょう。畳に湿気がこもってカビ・ダニの原因になったり、剥がしたときに接着剤の跡が残ったりしやすいからです。どうしても畳の上からクッションフロアを敷きたい場合は、湿気対策が必須です。防湿・防虫シートを間に挟んだり、こまめにクッションフロアをめくって空気を通したりしましょう。
賃貸アパートやマンションの床をDIYでクッションフロアにする場合、退去時にきれいに剥がせる方法で貼ることも大切です。床に直接粘着テープや接着剤をつけると、剥がしたときにベタベタが残ってしまうこともあります。貼って剥がせるタイプの両面テープを使ったり、マスキングテープを貼ってから両面テープを使ったりすると安心です。
賃貸住宅の既存フローリングの上から敷く場合、カッターで床を傷つけないように注意しましょう。傷がついてしまうと、退去時に修繕費用を請求される恐れがあります。カッターを使用するときは、カッターマットやダンボールなどを敷くと安心。カッターは切れ味がよいものを使うと、まっすぐに切りやすくなります。
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詳しくはこちら>>重量のある家具を長期間置いていると、クッションフロアが凹んでしまうことがあります。テーブルなど大型の家具の下にはカーペットを敷くと、凹み防止に役立つでしょう。また家具の細い脚にはカバーをつけたり、下にゴムマットを敷いたりする方法も。イスの脚につけるカバーは、イスを引きずったときの傷防止にもなります。
クッションフロアに凹みができてしまったら、家具の位置を変えてみましょう。時間がたつと、凹みが自然と戻ってくることがあります。自然に戻らない場合は、蒸しタオルやドライヤーで温めると、クッションフロアの中の空気が膨らんで元に戻ることもあります。
クッションフロアは、はっ水性があるので基本的には水拭きでOKです。落ちない汚れは、中性洗剤などを適宜使ってみるとよいでしょう。また、さらに汚れにくくするために、クッションフロア用ワックスを使うのも効果的です。
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詳しくはこちら>>豊富な色やデザインを選べて、リーズナブルに模様替えできるクッションフロア。もちろん居室や店舗にも使えますが、水に強いのでトイレや洗面所などの水回りにも最適です。DIYもできますが、畳やフローリングの上から重ね張りすると湿気がこもりやすくカビやダニの原因にもなるので、リフォーム会社に依頼されることをおすすめします。クッションフロア特有の質感が気になる方は、フローリングやフロアタイルなど他の床材も検討されるとよいでしょう。