洗練されたデザイン性と最新の機能性を兼ね備えた「モダンキッチン」が人気です。キッチンは住まいの中でも暮らしの中心になる重要なスペースですから、とことんこだわりたいですよね。この記事では、モダンキッチンの基本やテイストのバリエーションを解説。押さえておきたいポイントやリノベーション事例もご紹介します。
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「モダン」には、「現代的」「近代的」という意味があります。インテリアにおけるモダンスタイルは20世紀初頭に生まれたコンセプトで、シンプルなデザインと機能性を重視したスタイルです。装飾を削ぎ落とし、直線的なラインを用いた幾何学的なデザインを特徴とします。ガラスや金属、コンクリートなどの光沢感・硬質感のある素材が多く用いられ、カラーパレット(配色)は無彩色(黒・白・グレー)を中心に構成されます。
モダンスタイルのインテリアは現代のライフスタイルにマッチした機能性と、都会的で洗練されたスタイリッシュな雰囲気が特徴です。なお、モダンとは反対の意味を持つ言葉は「レトロ」や「クラシック」ですが、相反する要素をあえて組み合わせた「レトロモダン」「クラシックモダン」といったインテリアスタイルもあります。
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詳しくはこちら>>ひとくちにモダンキッチンといっても、そのテイストはさまざま。モダンキッチンをつくるなら、まずはインテリアのテイストを決めることが大切です。デザインやカラーリングの方向性が定まり、おしゃれなキッチンに仕上げることができます。
まずは、国や地域によるモダンキッチンの代表的なテイストとその特徴を解説します。
和モダンは、日本の伝統的な美学と現代的なデザインを融合させたインテリアスタイルです。自然素材を多く使用し、木の温もりを感じられる上品な空間が特徴。また、縦格子や障子といった日本特有の要素を取り入れつつ、シンプルで機能性の高いキッチンとなります。色合いは、古民家を連想するような落ち着いたトーンが中心で、自然光を最大限に活かす設計が好まれます。
アジアンモダンは、東南アジアのリゾート地を思わせるエキゾチックな雰囲気を持つスタイルです。竹やラタン、天然石などの自然素材をふんだんに使用し、リラックス感を演出します。カラーパレットは、アースカラーや深い緑・ブルーなどが中心で、観葉植物を取り入れたインテリアが特徴です。キッチンには、広々としたカウンターやオープンシェルフが多く用いられます。
北欧モダンは、スカンジナビア半島の国々(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)に由来するスタイルです。このエリアでは長い冬に長時間家の中で過ごすことから、インテリアが発達しました。明るい木材と白を基調とした色使いが特徴で、家具や設備は洗練されたシンプルなデザインが際立ちます。自然をテーマにしたテキスタイルや、空間が華やぐアクセントカラーを使うことで、居心地の良いキッチンをつくります。
フレンチモダンは、フランスのエレガントなデザインと現代的な要素を融合させたスタイルです。クラシックな装飾と直線的なモダンデザインが絶妙にミックスされ、上品でありながら親しみやすい雰囲気を持ちます。カラーパレットは柔らかいパステルカラーや中間色が中心で、アンティーク家具や伝統的なテキスタイルをアクセントに使用します。
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詳しくはこちら>>モダンスタイルを、インテリアのトーンや雰囲気で分類した種類を解説します。
シンプルモダンは、ミニマリズムを追求したインテリアスタイルです。装飾を極力省いた直線的なラインと、白・黒・グレーといったモノクロームで構成されたシンプルな色使いが特徴です。機能的な収納と清潔感を重視し、キッチンツールや家電もデザイン性の高い製品を選びます。
ナチュラルモダンは、モダンなデザインのなかに自然素材をふんだんに使ったスタイルです。木材や石、麻などの素材を活かし、自然の風合いを取り入れることで、温かみを感じさせリラックスできる空間を作り出します。カラーパレットは、ベージュやブラウン、グリーンなどの優しく落ち着いた色合いが中心です。オープン棚にナチュラルな食器や雑貨を飾りながら収納することで、キッチンの使いやすさと居心地の良さを実現します。
クールモダンは、数あるモダンスタイルのなかでも最もスタイリッシュで洗練された印象を持つスタイルです。光沢のあるメタル素材やガラスを多用し、色使いはブラックやシルバー、ブルーグレーなどのクールなトーンでまとめます。生活感のある要素は収納に隠して、未来的なキッチンを演出します。
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詳しくはこちら>>モダンキッチンをおしゃれに仕上げるために、押さえておきたい5つのコツをご紹介します。機能的かつスタイリッシュなキッチンを実現しましょう。
モダンキッチンのベースとなるものが、無機質な素材です。ステンレススチール、ガラス、人造大理石など、光沢がある硬質な素材を使用することで、清潔感と高級感を演出できます。これらの素材は水や熱、薬品に対する耐久性に優れており汚れを落としやすいため、清潔さを保ちやすいです。また、光を反射しやすく空間を明るく広く見せる効果もあり、シンプルで洗練されたキッチンになります。
モダンスタイルの大きな特徴のひとつが、直線的なデザインです。直線は視覚的にスッキリとした印象を与え、空間を広く感じさせる効果があります。キッチンカウンターや収納棚のほか、冷蔵庫などの家電も角が立った直線的なデザインで統一しましょう。また、せっかく直線の要素で揃えても、高さや奥行きがあまりにバラバラだとまとまりがない印象になるので注意が必要です。例えば、キッチンの窓枠とキャビネットの高さを合わせるなど、直線の延長線が揃うようにすると、より美しく洗練された印象になります。
モダンキッチンの基調となるカラーは、モノトーンと呼ばれる白・黒・グレーです。モノトーンは色味が含まれていない無彩色のため、ほかのインテリア要素とも合わせやすく、長く飽きのこない空間づくりに最適です。また、モノトーンのシンプルでクリーンな印象に、アクセントとしてメタリックカラー(シルバー・ゴールド)や木目を加えると、単調になりすぎず奥行きのある空間を作り出すことができます。アクセントカラーを加える場合は、空間全体の5%ほどの面積にとどめるとバランスが良いとされています。
モダンキッチンに個性を加えるためには、壁に絵画を飾るのも良い方法です。抽象画やモノクロの写真など、シンプルなデザインのアートを選ぶことで空間にアーティスティックな雰囲気をプラスできます。また、季節や気分に合わせてアートを変えることで、インテリアの雰囲気を手軽にリフレッシュできるのもメリットです。
モダンキッチンに観葉植物を取り入れることで、シンプルで無機質な空間に自然の温かみと爽やかな彩りをプラスすることができます。小さな鉢植えから大きな観葉植物まで、スペースや環境に合わせて選びましょう。植物の管理に自信がない方には、フェイクグリーンもおすすめです。近年は本物の植物と見間違うような高品質の製品も多く登場しています。
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詳しくはこちら>>おしゃれなモダンキッチンを実現するために、実際の施工事例を参考にしましょう。リノベーションでかなえた3つの事例をご紹介します。
ジャパンディとは「ジャパン(日本)+スカンジナビア(北欧)」を意味し、シンプルな北欧デザインをベースに、日本の伝統的な要素をプラスしたインテリアスタイルです。こちらのキッチンは、モノトーンでまとめつつ柔らかな印象のグレーの配分を多くしています。広々とした天板には、傷や汚れに強いシーザーストーンの天板を採用。海外メーカー「ミーレ」の巨大食洗機とビルトインオーブン、「ガゲナウ」のバーベキューグリルを設けた、機能性の高いキッチンです。
こちらは、ホテルのような高級感と機能性を兼ね備えたモダンキッチン。木の質感が美しいアイランドキッチンはユナイテッドアローズ社のオリジナルで、ほかの家具や建具と合わせてコーディネートされています。間接照明を効果的に使うことで、ホテルのようなラグジュアリーな空間を実現しました。
こちらは、ブラックを基調としたクールなモダンキッチン。背面の壁には質感が美しい陶磁器タイルを貼りました。天井にフローリング材を貼り、空間のアクセントにしています。
生活感を感じる冷蔵庫や家電はキッチン奥に設けたパントリーに収めて、スッキリと。正面の壁にコレクションのアートを飾り、まるでギャラリーのようなキッチンです。
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詳しくはこちら>>モダンキッチンは、無機質な素材や直線的なデザインと、モノトーンを基調としたカラーパレットで構成することで、現代的で洗練された空間を作り上げます。また、絵画や観葉植物などのアクセントを加えることで、個性や温かみをプラスすることができます。理想のモダンキッチンを実現するために、まずはお好みのデザインテイストを見つけてください。
モダンキッチンにリノベーションしたいとお考えなら、実績が豊富なグローバルベイスにご相談ください。ジャパンディスタイル、ホテルライク、和モダン、北欧モダンなど、多様なスタイルに対応可能です。ご家族のライフスタイルや価値観に合わせ、機能性と美しさを兼ね備えたモダンキッチンをご提案いたします。物件探しや資金計画など、無料でご相談いただけますので、まずはお気軽にお問い合わせください。