最近は開放的なオープンタイプのキッチンが人気ですが、その中でもおしゃれでどんな間取りでも採用しやすいのがペニンシュラキッチン。今回はペニンシュラキッチンの魅力や注意点、選び方のポイントを解説したうえで、おしゃれなリノベーション事例を8つご紹介します。
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https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=130
「ペニンシュラ」は、英語で「半島」という意味。つまりペニンシュラキッチンは、半島のように片側だけ壁にくっついた形のキッチンのことをいいます。
ペニンシュラキッチンと混同されやすいのが、「アイランドキッチン」と「I型のカウンターキッチン」。この2つとの違いを確認しておきましょう。
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ペニンシュラキッチンとアイランドキッチンは、同じオープン型のキッチン。キッチンのまわりを一周くるりと歩いて回ることができるのが、アイランドキッチンです。ペニンシュラキッチンは「半島」のように1辺が壁にくっついていますが、アイランドキッチンは「島」のように4辺とも壁についていません。
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Ⅰ型やⅡ型のカウンターキッチンも片方が壁にくっついていて、リビングと対面になっているため、違いが分からないという方が多いです。こういったキッチンはペニンシュラと違って、前面にカウンターや腰壁があるのが特徴。セミオープンなので開放感は劣りますが、キッチンが丸見えになりにくいです。
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詳しくはこちら>>では、ペニンシュラキッチンの魅力は、どんなところにあるのでしょうか。
ペニンシュラキッチンは開放感があり、LDKをおしゃれな雰囲気にしてくれます。キッチンの前が壁になっていないので、すっきりとした見た目です。
ペニンシュラキッチンは、リビングやダイニングと対面になるため、家族とコミュニケーションをとりやすいのも魅力。キッチンを片付けながらお子さんのようすを見守ったり、会話を楽しみながら料理を楽しんだりしやすいです。オープンでリビングからもキッチンのようすがよく見えるので、お子さんが料理や家事に興味を持ちやすく、お手伝いもしやすいでしょう。
アイランドキッチンは両サイドに通路を設けるので、スペース的に設置できないケースも多くあります。ペニンシュラキッチンは普通の対面キッチンと同じくらいのスペースで済むため、LDKの幅が狭い家でも設置しやすいです。
また、レンジフード(換気扇)を壁側につけられるので、選べるレンジフードの種類が多くなります。
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詳しくはこちら>>間取りの制約が少なく、どんな家でも比較的取り入れやすいペニンシュラキッチン。しかしデメリットもあるので、抑えておきましょう。
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アイランドキッチン・ペニンシュラキッチンの両方に言えることですが、前面がオープンになっているため、油はねは気になりやすくなります。そのため、上の写真のように、オイルガードを設置して、リビング側の床が汚れにくいよう対策される方もいらっしゃいます。
また、調理中の臭いや煙が、リビングに広がりやすいというデメリットも。換気扇を選ぶときには、吸い込みが強いものを選ぶと良いでしょう。
仕事に家事に育児にと忙しい方にとって、常にキッチンをきれいに片付けておくのは難しいもの。ペニンシュラキッチンを始めとするオープンキッチンは、リビングから丸見えになるのが気になると言われる方もいらっしゃいます。
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手元を隠したい場合、このように立ち上がりをつくるか、パーテーションなどをつくられるのも一つの方法です。
開放感のあるペニンシュラキッチンにしたい場合、上部の吊戸棚は設置しないケースが多いです。そのため、一般的なキッチンに比べて収納が不足しやすいというデメリットがあります。ワークトップ下や背面の棚など、上手に活用して十分な収納スペースを計画しましょう。
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詳しくはこちら>>まずはキッチンの間口や高さ、奥行きから選んでいきましょう。キッチンのサイズはそれぞれ5~15㎝刻みくらいで選ぶことが可能。部屋の間取りや使う人によって、適したサイズが変わってきます。サイズが決まったら、扉やワークトップの素材、収納などを選びます。
ペニンシュラキッチンの間口(横幅)は、180~270cmくらいが目安。キッチンの横・背面の収納との間の通路スペースは、最低でも60cm前後とれると良いでしょう。
通路幅60cm・・・1人通れる
通路幅80cm・・・お皿やお盆を持っていても、余裕をもって通れる
通路幅120cm・・・2人以上でキッチンに立ったとき、すれ違いやすい
作業しやすい高さは、「身長(cm)÷2+5cm」が目安。例えば身長160cmの方なら、85cmくらいが使いやすいとされています。高すぎると肩や腕に負担がかかり、低すぎると前かがみになってしまうので、適切な高さを選びましょう。複数人キッチンに立つことがある場合、よく使う方に合わせるのか、みんなの間のサイズをとるのか、話し合わなければなりません。
一般的なキッチンの奥行きは65cmですが、ペニンシュラキッチンは約75~100cmと広めになっています。狭すぎると、リビング側に水などが飛び散りやすいからです。間取りの制約がなければ、ペニンシュラキッチンの奥行きは80cm以上を選ぶのが理想的です。
ワークトップとは、下ごしらえなどを行う、キッチンの天板のこと。種類によって、デザインやお手入れのしやすさなどが変わってきます。
キッチンのリビング側の色は、リビングやダイニングとの相性を考えて慎重に決めましょう。キッチン側の収納扉の色もあわせて考えます。白や黒、木目を選ばれる方が多いですが、各キッチンメーカーさまざまなカラーを出しています。
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=115
ワークトップ下のキャビネットの使い勝手も大切です。シンクの下にボウルやお鍋、コンロの下にフライパン・・・など、使う場所の近くに収納があると、便利ですよ。
ペニンシュラキッチンは開放感が売りなので、吊戸棚はつけないケースが多いです。背面に大きな棚をつくったり、Ⅱ列型のペニンシュラキッチンにして壁側にだけ吊戸棚を設けたり、ペニンシュラでもたくさんの収納をつくることは可能です。
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詳しくはこちら>>では、実際にペニンシュラキッチンを導入して、おしゃれなLDKをつくられたリノベーション事例を8つご紹介します。
リビングダイニング、奥の洋室まで縦長の空間になっており、横幅の狭いペニンシュラキッチンを採用された事例です。家族構成が2人暮らしのため、こういった幅が狭めなキッチンでも十分でしょう。
リビング側から見ると、木目のペニンシュラキッチンがよくインテリアに馴染んでいます。LDK全体を木目や淡い色合いで統一しており、ナチュラルでおしゃれな印象です。
こちらは先ほどの事例に比べると、キッチンの存在感を出してコーディネートされています。黒いペニンシュラキッチンと、シルバーのレンジフードが、スタイリッシュでかっこいいですね。
LDK全体の壁や建具はオーク材でそろえ、キッチン壁はグレーにして変化をつけています。オリジナルのシステムキッチンは、おしゃれな人造大理石トップ。ユナイテッドアローズ社とマイリノのコラボレーションでリノベーションを計画しており、非常におしゃれな空間演出です。
ペニンシュラキッチンというと、広めのファミリー向け物件を想像される方が多いのではないでしょうか?しかし、こちらのように一人暮らしのマンションでも採用できます。独立キッチンとは違って、ドアの開閉をせずに、効率よく配膳できるのが嬉しいところ。オープンなので光が遮られず、お部屋全体が明るくなります。
こちらは反対に、幅の広めのペニンシュラキッチンが設置された例。木目の床と天井に、黒いペニンシュラキッチンがよく映えて、まるでモデルルームのような開放感のある空間です。
ワークトップ下には、引き出し式の収納がたっぷり。食洗機もあって便利です。
壁側にコンロ、半島部分にシンクのある、Ⅱ列型のペニンシュラキッチンです。レンジフードが壁付きになるので、リビング側はすっきりとした見た目。壁側に吊り戸棚もつけて、収納もたっぷり確保できています。
こちらはL字型のペニンシュラキッチン。ダイニング側にシンク、左の壁側にコンロという配置です。L型キッチンは、効率的な作業動線がつくれるのがメリット。奥行きのあるスペースが必要ですが、収納場所も広くとりやすいです。
これまで見てきた事例は、リビング側を向いて作業するレイアウトでしたが、こちらのペニンシュラキッチンは直角に設置。キッチンの奥は、ウォークインタイプのパントリーになっており、「パントリー・キッチン・ダイニングテーブル」が一直線に。無駄な動きをせずに家事ができる間取りです。
こちらもリビングに対して直角のレイアウト。キッチンテーブルが横についており、配膳がしやすいです。コンロの前には壁を設け、油汚れが床に飛び散りにくいようになっています。お酒好きな夫婦ということで、ワインなどをたくさん収納できるパントリーを設置。オープンキッチンにしたことで、作業しながら会話ができ、2人でキッチンに立っても動きやすいと大満足です。
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詳しくはこちら>>ペニンシュラキッチンにリフォームされる費用は、トータルで「100~200万円」が目安。ここにはシステムキッチンの本体価格と、施工費用が含まれます。
元々のキッチンが対面式で、レイアウトがほとんど変わらない場合、費用は安め。レイアウトが大きく変わったり、グレードの高いシステムキッチンを選んだりすると、費用は高くなります。
キッチンスペースの床を張り替えるなら、追加で3~20万円ほど。壁のクロスを張り替える場合は、1㎡あたり1,000円前後の費用が必要です。
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詳しくはこちら>>ペニンシュラキッチンは、どんな間取りにでも取り入れやすく、開放感のあるLDKがつくれるのが特徴。カウンターや腰壁のある対面式に比べると、すっきりと見た目でスタイリッシュな空間になります。キッチンの寿命は10~20年ほど。設備の古さが気になってきた方や、中古マンションをおしゃれにしたい方は検討されてみてはいかがでしょうか。