住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

リノベーション工事のチェックポイント ~配線⼯事から完成・引き渡しまで~

リノベーション工事を進めていく中で、施主がしっかりチェックしたいポイントを解説していきます。

家に聴診器を当てているイメージ写真

前回記事では、

・リノベーションの工事の段階でも、業者任せにせず、購入者も確認をすべきことはあること

・工事プロセスの前半部分(解体工事~浴室・キッチンなどの設置まで)でチェックすべきこと

をお伝えしました。

今回は工事プロセスの後半部分でチェックすべきことをお伝えいたします。リノベーション工事は、解体、骨組み、キッチン・浴室の設置をした後(ここまでが前半)、配線工事、下地組み、フローリング・クロス貼り付けを行い、最後に建具やその他の設備を設置して完成・引き渡しとなりますが、今回は配線工事以降にチェックするべきポイントを解説します。

その家で快適に長く暮らせるかどうか、つまり「居住性」を高めるためには、このリノベーション工事後半でのチェックはとても大切になってきますので、是非頭に入れて頂ければと思います。

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■1.配線工事時のチェックポイント

配線工事とは、コンセントなどの電気の配線や、TVアンテナなどのTV回線の配線位置を決め、所定の場所に配線をしいていく工事です。このプロセスで押さえておくべきポイントは、

「実際の生活導線や家具配置を想定した位置になっているか?」

です。

コンセントやTVアンテナの位置は、ボードなどの下地を一度組んでしまうと、それ以降、移動するのは困難です。配線が仕上がって実際に家具を入れてみたときに、

「TVの位置とアンテナの位置が想定より遠い」

「家具とコンセント位置が被ってしまい、空間をうまく使えない」

ということが起こってから配置変更しようとしても遅いのです。家電製品のケーブルは長さに限りがありますから、わずか10cmの違いが、

「コンセントが届かない」「TVとアンテナをつなげない」

などの事態をうみかねません。そういった事態を避けるためにも、

・家具の配置を想定するときは家具のサイズを測り図面上に落とし込む

・配線工事の段階で寸法等を実物に落とし込んで計測する

・施工業者とは家具の配置を踏まえた配線位置をこまかくすり合わせる

ことを実施しましょう。

設計段階では購入を予定していなかった家具を、工事が進んでいるタイミングで購入する・した、ということも実際にあるでしょう。配線工事までに家具配置や生活導線は十分想定しておき、工事の段階でコンセントやTVアンテナの位置を移動したければ、施工業者に伝え可能な範囲で変更してもらいましょう。

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■2.建物完成後のチェック

リノベーション工事が終わり建物が完成したら、依頼者は引渡を受ける前に完成した部屋のチェックをします。引渡し前のチェック時は、入居前に修繕してもらうべき部分はその時点で指摘しておく必要があるため、できる限り網羅的に確認したいものです。

ただ、その中でも、

・クロスやフローリングの状態

・建具の状態

・設備やその機能の状態

は絶対にチェックしましょう。

・クロスやフローリングの状態のチェック

クロスやフローリングについては専門の職人が貼り付けを行います。従って、大方は問題ないでしょうが、部位によってはクロスのつなぎ目が粗い、などとということもあります。気になる部分はしっかりと指摘し修繕を依頼しましょう。

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・建具の状態のチェック

また、各居室の扉、そして収納の扉など、建具については、

・開閉がスムーズにできない

・気になる音が出る

・ゆがんで設置されている

といった問題が無いか、確認するようにしましょう。建具の設置は部位によって数ミリ単位での調整をするため、引渡し前の段階で多少ずれてしまっていることもあります。開け閉めが固かったり、変な音がしたり、扉が歪んで見えたりする場合は、建具を調整してもらうことで解消します。

・設備やその機能の状態のチェック

キッチンの設備、浴室・トイレなどの設備が正常に作動するかのチェックも行いましょう。たとえば、ウォシュレットや浴室乾燥機は様々な機能があり、複数のボタンがありますが、それぞれきちんと作動するか、できれば一通り確認したいものです。

引き渡し後に設備不良に気づいても、その原因が「製品」にあるのか、「工事」の仕方にあるのか、「居住者の使い方」にあるのか特定できず、問題の対処のスピード感や、誰が手間・費用を負担するのか異なってきます。

最悪、居住者の使い方に責任があると判断された場合には、修繕に費用がかかるケースもあります。そのため、リノベーション業者とトラブルにならないためにも、工事完了のチェック時に設備不良がないかを確認しておきましょう。

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編集者: マイリノジャーナル編集部
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