高級リノベーション(ハイグレードリノベーション)は、一般的にグレードの高い建材や設備によるリノベーションです。高級住宅を取得する方法の一つとして、中古物件を購入して高級リノベーションをするという選択肢があります。
高級リノベーションの概要や費用、メリット、デメリットのほか、事例を紹介していきます。
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高級感のある住まいを手に入れる方法の一つとして、中古物件のリノベーションが挙げられます。高級マンションを購入する、あるいはグレードの高い注文住宅を建てるといった方法でなければ、高級な住宅は手に入らないと思うかもしれません。しかし、一般的なマンションや戸建てをリノベーションして、高級感のある住まいを手に入れることは可能です。
高級リノベーションと呼ばれるリノベーションのデザインには、ラグジュアリーなスタイルや、非日常的で上質感のあるホテルライクなスタイルなどがあります。
ラグジュアリーなスタイルはホワイトやベージュ、ダークブラウンといったカラーでまとめ、ゴールドをアクセントで使うのがポイント。シャンデリアアールデコ調の家具などを用いると、ゴージャスな雰囲気を醸し出せます。ホテルライクなスタイルはホワイトやベージュ、グレー、ダークブラウンなどのシックカラーを用いて、素材のテクスチャーにこだわり、シンプルで形状の家具でまとめます。
いずれも間取りもポイントとなり、LDKを広くとるなどゆとりある間取りも、高級感を感じさせる要素です。
ただし、単に高価な大理石や海外のシステムキッチンを導入しても、暮らしやすい住まいになるとは限りません。高級リノベーションにおいても、家族構成やライフスタイルを踏まえて、嗜好に合った住まいを実現していくというリノベーションの基本は同じです。
高級リノベーションとは、グレードの高い建材や設備を用いて、上質で高級感のある住まいへとリノベーションすることをいい、ハイグレードリノベーションとも呼ばれています。また、高級リノベーションでは間取り変更を伴い、広いLDKや寝室を確保するなど、暮らしやすいゆとりある住まいを実現することが一般的です。
リノベーション費用の面では、高級リノベーションと呼ばれるのは、中古マンションをリノベーションするケースで、最低でも1,000万円を超えるケースです。ただし、広さや間取り、仕様による違いがあります。また、昨今では建築費が高騰化しているため、高級リノベーションと呼ばれるラインが高くなっています。
・なぜ高級リノベーションが注目されるのか
高級リノベーションが注目されるのは、幅広い選択肢の中から選べることと、自分の理想とする「高級」な住まいが目指せることが主な理由です。
新築物件は希望するエリアで販売されているとは限りませんが、「中古物件+高級リノベーション」を選択することで、検討できる物件の選択肢の幅が広がります。
また、高級住宅は新築物件でも手に入れることができますが、特にマンションの場合は、新築物件では間取りや仕様が決まっていることがほとんどです。家族構成やライフスタイルによって合う住まいは異なるため、高級住宅であっても自分や家族が必ずしも暮らしやすいとは限りません。また、高級感のあるインテリアスタイルの中でも、どんなインテリアを好むかは人によって異なります。
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詳しくはこちら>>高級リノベーションは家族構成やライフスタイル、自分や家族の好みなどに合わせて、ワンランク上の住まいを実現できることがメリットです。一般的なリノベーションに使用する建材よりもグレードの高いものを用いてコーディネートすることで、上質な空間を手に入れることができます。
また、「高級住宅」といわれたときに、思い描くインテリアスタイルや理想とするインテリアスタイルは、人によって異なるのではないでしょうか。「高級」とされる建材や設備、家具、ファブリックなどのうち、どこに特にお金をかけたいかという点も、人によって違いがあります。「中古物件の購入+高級リノベーション」なら、自分の思い描く「高級住宅」を追求していくことができるのです。
たとえば、「高級住宅」といわれるとイメージされることが多いホテルライクなインテリアスタイルなどに限らず、高級リノベーションならコンテポラリースタイルなど自分の好きなインテリアに囲まれた上質な住まいを目指せます。あるいは、お風呂やキッチンなどの設備の機能も、必要なものにお金をかけることが可能です。 こうした高級リノベーションのメリットについて、主に2つの点から詳しくみていきます。
高級リノベーションはコストパフォーマンスが良く、予算コントロールがしやすいことがメリットに挙げられます。
新築の高級住宅を購入するよりも、「中古物件の購入+高級リノベーション」の方が費用をさえられることが一般的です。
また、新築マンションを購入する場合とは異なり、リノベーションであれば予算をかけるところと抑えるところを自分で決めることができます。新築マンションではオプション仕様として設定されている設備を選択できることが多いですが、オプション品はグレードアップのためのものがほとんどです。リノベーションであれば、高価な建材や設備を使う箇所と、一般的な建材や設備を使う箇所を自由に決めて、予算内に収まるようにコントロールすることが可能です。
新築マンションは間取りや仕様が決められているため、家族構成やライフスタイルに合っていないケースもあります。高級リノベーションでは、暮らしに合った形にリノベーションすることで、住環境が向上することもメリットに挙げられます。
たとえば、オープンキッチンの中でもグレードの高いアイランドキッチンは、見た目がおしゃれなことや、ホームパーティーなどのときに複数人で料理がしやすく、ゲストとの会話も楽しめることなどから人気があります。しかし、アイランドキッチンが備えられていると、料理が好きで集中して取り組みたい人や、調理中の様子を見られたくない人には向いておらず、クローズドキッチンが向いているケースもあります。
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詳しくはこちら>>高級リノベーションはグレードの高い建材や設備を使用するため、一般的なリノベーションよりも高額な費用がかかることがデメリットです。
一般的に「中古物件の購入+リノベーション」は新築物件を購入するよりも費用を抑えられることがメリットです。「中古物件の購入+高級リノベーション」も基本的な考え方は同じですが、中古物件のエリアや築年数、リノベーション費用によっては、新築物件を購入するケースと、さほど変わらない費用がかかってしまうことがあります。
そのため、「中古物件の購入+高級リノベーション」で後悔しないためには、マイホームの取得費用を抑えるための手段というだけではなく、理想の高級な住まいを実現するための手段という認識を持っておくことが大切です。また、こだわればこだわるほど、リノベーション費用がかかってしまうという点にも注意が必要です。
さらに高級な建材や設備を使っても暮らしやすい住まいになるとは限らないため、理想の高級リノベーションを実現するには、建築家やインテリアコーディネーターなどの専門家とともにリノベーションを進めていかなければなりません。
こうした高級リノベーションのデメリットについて、主に2つの点から詳しく紹介していきます。
高級リノベーションは一般的なリノベーションよりも工事費用がかかることから、初期投資費用が高いことが大きなデメリットとなります。
たとえば、一般的にマンションの床材として使われているのは、天然の木を薄くスライスした突板などを基材に貼り合わせ複合フローリングです。高級リノベーションでは、管理規約で遮音性能に関する規定がない場合やあってもクリアできる場合には、無垢フローリングが使われることがあり、複合フローリングよりも高額な費用がかかるのが一般的です。
高級リノベーションで初期投資費用を抑えるには、費用をかけるところ・かけいないところのメリハリをつけることが大切です。
高級リノベーションとして、単にお金をかけるだけでは自分や家族に合った暮らしやすい住まいになるとは限らず、コストをかけられるほどプランの選択肢が広がります。多くの費用をかけてリノベーションを実施し、理想の住まいを実現するには、建築家やインテリアコーディネーターといった専門家とのコミュニケーションが欠かせません。
そのため、高級リノベーションは設計費用がかかる点や、設計期間を長くとる必要性があるという点は、デメリットと捉えることもできます。また、忙しい人にとっては何度も打ち合わせを行う必要があることが手間に感じる可能性があります。
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詳しくはこちら>>高級リノベーションは相応の費用をかけて行うため、設計力や施工力などの面で対応力のある設計者・施工者に依頼することがポイントです。間取り変更を伴うリノベーションでは、リノベーションプランの自由度が高く、施主の要望やライフスタイル、好みにあったリノベーションプランを実現するには設計力が必要です。また、高級リノベーションでは、予算にゆとりがあることから、国内外の幅広い建材や設備が選択肢となります。そのため、設計者・施工者は取り扱える建材や設備のメーカーの選択肢が数多くあり、担当者に相応の豊富な知識があることも大切です。
リノベーション工事においては、グレードの高い建材を活かして、細部の納まりをきれいに仕上げていくには施工力が問われため、様々なリノベーション工事の実績が豊富な会社なら安心できます。
中古マンションの高級リノベーションでは、管理組合の管理規約を踏まえた対応も設計・施工の各段階において必要です。
このほかには、建材や設備にこだわり過ぎると予算を超過してしまいやすいため、中古物件の購入費用も含めて予算を設定し、管理していくこともポイントです。
こうした高級リノベーションを成功するためのポイントについて、特に重要な2つの点からみていきます。
良い設計者・施工者を選ぶには、会社や社員の許認可・資格を確認することと、これまでの実績を確認することがポイントです。
施工者は、請負金額が500万円以上のリノベーション工事を請け負うには、建設業の許可が必要です。高級リノベーションでは、ここでの定義では工事費用が500万円を超えますので、建設業の許可を取得していることが施工者の要件となります。
また、設計者は一級・二級建築士やインテリアコーディネーター、施工者は一級・二級建築士や1級・2級建築施工管理技士などの有資格者が在籍していると安心です。
実績の面では、ホームページなどから、これまで豊富なリノベーション実績があり、高級リノベーションを手掛けてきた会社であるか確認しましょう。高級リノベーションといっても様々なテイストがありますので、事例から理想とする住まいに近いインテリアスタイルの実績があるか確認することもポイントです。また、実際にリノベーションの相談を行ったときの担当者との相性も重要です。
一般的な「中古物件の購入+リノベーション」でも、中古物件の購入に費用を掛け過ぎてしまうと、十分なリノベーション費用が残らなくなります。予算内でより理想に近い住まいを手に入れるには、それぞれの予算設定と管理が要です。
高級リノベーションでは、一般的なリノベーション相場よりも多くのリノベーション費用を掛けられますが、こだわればこだわるほど費用がアップしていくことから、予算管理の難しさが生じます。
そこで、資金計画から中古物件の購入、リノベーションまでをワンストップで依頼できるリノベーション会社に物件探しから相談するのも選択肢の一つです。1つの会社に依頼することで、予算の設定や管理がスムーズに行われるという利点が生まれます。
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詳しくはこちら>>高級リノベーションと一言でいっても、リノベーションスタイルは様々です。多くの人が高級リノベーションと聞いて思い描くのは、冒頭で取り上げたようなホテルライクなテイストではないでしょうか。
よりシンプルでモダンなインテリアテイストでは、シンプルでモダンは白を基調としてガラスや金属などの無機質で直線的なアイテムを取り入れるのが特徴で、素材の選び方によっては高級リノベーションに向いたスタイルです。
ホワイトやベージュ、ダークブラウンといった上品な雰囲気を漂わせるカラーをベースに、ゴールドをアクセントで取り入れ、シャンデリアやアールデコ調の家具を組み合わせたラグジュアリーなスタイルも人気があります。
あるいは、異素材や異なるデザインの家具を組み合わせた海外インテリア風もおしゃれな雰囲気から支持されており、上質なアイテムにこだわると、高級リノベーションに向いています。また、北欧モダンの高級リノベーションでは、デザイナーズ家具などが取り入れられています。
そんなリノベーションのインテリアスタイルの中から流行のスタイルとして、ホテルライクなテイスト、和モダンなテイスト、コンテポラリーテイストの部屋づくりについて詳しくみていきます。
ホテルライクなテイストの部屋は、ホワイト、アイボリー、ベージュ、ダークブラウン、あるいはグレーといったシックなカラーを基調とします。ホテルライクなテイストは隠す収納が基本ですので、リノベーションでは壁面収納を取り入れると、生活感のない非日常的な空間を演出するのに役立ちます。
また、調光機能のあるダウンライトを主照明として、ブラケットやフロアスタンド、テーブルスタンドなどと組み合わせて、陰影のある空間をつくることもポイント。建具やフローリングのほか、カーテンなどのファブリックのテクスチャーにこだわることも、高級リノベーションでは重要です。
日本で古くからある和のインテリアテイストにモダンな要素を取り入れたのが和モダンです。
和モダンのリノベーションでは、スギやヒノキといった木材のほか、竹や漆喰、珪藻土、和紙といった自然素材を取り入れるのがポイント。高級リノベーションでは模倣したビニール壁紙やフロアタイルなどはなく、ホンモノの自然素材を用いることが重要です。
障子は直線ラインや格子のデザイン、家具は直線ラインのデザインが基本。カラーは白やアイボリー、ベージュのほか、アースカラーを用いると、和モダンに合います。
高級リノベーションで和モダンなテイストの部屋を目指す場合は、高級旅館のインテリアをお手本とすることもあります。
コンテンポラリーとは、「現代的な」という意味を持つ言葉。コンテンポラリーテイストとは、今のトレンドとなる新しいインテリアスタイルを指します。そのため、コンテンポラリーテイストは時代の変遷とともに変わっていくのが特徴です。
現時点でのコンテンポラリーテイストに明確な定義はありませんが、木やコンクリート、プラスチックなどの異素材を組み合わせたスタイルで、ホワイトやブラック、グレーといったモノトーンを基調とするのが基本です。ビビットカラーがアクセントに用いられることもあります。
無垢材を用いるなど上質な素材を使うことが、高級リノベーションでのポイントです。
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詳しくはこちら>>高級リノベーションの実際の事例でも、施主の希望や家族構成、ライフスタイル、嗜好などをもとに、リノベーション会社などがリノベーションプランを提案。打ち合わせを重ねてリノベーションプランを確定し、着工するという流れは同じです。
高級リノベーションの事例は、一般的なリノベーションよりも費用を掛けられるため、妥協せずにほぼ実現できたり、メリハリをつけてこだわりたいポイントを大事にできたりしやすいのが特徴です。
高級リノベーション事例では、広いLDKや主寝室、玄関を設けているなど、間取りに余裕がある事例が中心です。ウォークインクローゼット・ウォークスルークローゼット、パントリーなど造り付けの収納を確保し、部屋をすっきりと見せる工夫がされているケースも目立ちます。建具や収納の扉などにも、素材の良さが感じられます。
また、床に大理石や無垢フローリング、あるいは壁にタイルを使用したり、キッチンにドイツなど海外のビルトイン機器を導入したりするなど、施主のこだわりが詰まっています。
グローバルベイスの中古マンションの高級リノベーション事例から、ホテルライクなテイストの事例、コンテポラリーテイストの事例、そして普遍的なデザインの事例を紹介していきます。
【専有面積:123.49平米/間取り:3LDK/工事費1,800万円】
専有面積120平米を超える広々とした物件をリノベーションした事例。リノベーション当時はご夫婦と7歳・4歳・2歳の3人のお子さまの5人家族で、お子さまがもう1人生まれる予定がありました。
【専有面積:123.49平米/間取り:3LDK/工事費1,800万円】
もともと広いLDKが設けられているなど、全体的にゆとりがある回遊性のある間取りで、リノベーションではほとんど間取りは変えていません。ただし、LDKの扉をガラス戸にして玄関に光が届くようにしたり、玄関の収納をとって一枚の棚板のみとしてベビーカーを置けるようにしたり、洗面室にキッチンからも出入りできるようにしたりするなど、随所に工夫が凝らされています。
玄関から廊下、洗面室には大理石、LDKや各居室には無垢フローリングが使用され、高級感が感じられます。また、キッチンのドイツ製のビルトイン機器やキッチンの広いカウンターは施主のこだわりによるもので、キッチンの存在感を高めています。
【専有面積:92.22平米/間取り:2LDK/工事費1,790万円】
専有面積約92平米の4LDKを家族3人で暮らす2LDKの住まいにリノベーションした事例です。スケルトンにして、大胆に間取りを変更しています。
部屋数を減らして広々としたスペースを確保したLDKは24.4畳という広さ。窓際には施主の縁側が欲しいという希望をもとに、インナーバルコニーとなる土間が設けられています。ダイニングの奥の小上がりは、お子さまのプレイスペースとしても活用されています。
屋久杉の造作のダイニングテーブルは2つに分かれ、キッチン前にL字型のカウンターテーブルとしても設置できるなど、様々なアイデアが盛り込まれた遊び心も感じられる住まいです。
内装は「躯体現し+木」をベースとして、カフェのような雰囲気。パントリーとランドリースペース、ウォークスルークローゼットなどが設けられ、生活感を感じさせない雰囲気となっています。
【専有面積:93.51平米/間取り:2LDK/工事費2,000万円】
ユナイテッドアローズ社監修のリノベーションプラン「RE : Apartment UNITED ARROWS LTD.」を利用し、専有面積約93平米の3LDKを2LDKにリノベーションした事例です。
施主はトレンド感がありながらも、10年、20年経っても廃れないユナイテッドアローズ社のデザインを好まれていました。そのため、通常数回の打ち合わせを行うところ、床材のみを選定し、定期的な打ち合わせなしでリノベーションに至っています。
既存の間取りの隣接する和室とキッチンを一体化し、LDKは約22.4畳という広さ。巾木や壁紙などのディテールにこだわり、オリジナル家具の質感の良さが格調の高さを感じさせます。ホテルライクな雰囲気も漂う普遍的なデザインの住まいを実現しました。
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詳しくはこちら>>一般的なリノベーション費用の相場では、中古マンションのフルリノベーションのケースで間取りの変更を伴う場合は、60平米で1,000万円程度は必要です。そのため、高級リノベーションと呼ばれるのは少なくとも1,000万円を超える工事費用が掛かるケースが該当します。
ただし、高級リノベーションには、具体的な費用の相場はありません。内装などにこだわればこだわるほど、あるいは高価な建材や設備を取り入れるほど、リノベーション費用がアップするためです。また、フルリノベーションのなかでも、間取り変更を伴うスケルトンリノベーションなのか、それとも内装や設備のみを一新する表層リノベーションなのかなど、間取り変更の有無によっても違いがあります。
また、費用感は時期によっても異なり、昨今では人件費や資材費の高騰によって、リノベーション費用も上昇傾向となっています。古いリノベーション事例に記載されている価格では、現在は同じ空間を実現するのが難しいケースが多いという点に注意が必要です。
リノベーション費用が高くなる要因は主に内装や設備の費用、間取り変更のための費用です。間取り変更を伴わないリノベーションの方が、内装や設備などにお金をかけられます。
リノベーション費用のうち、天井や壁、床の内装費用は使用する建材によって異なります。
たとえば、床材ではフローリングは、複合フローリングよりも無垢フローリングの方が高価です。フローリングの張り替え費用の相場は、6畳の場合で複合フローリング(遮音フローリング)は14〜17万円に対して、無垢フローリングは15~22万円で樹種にもよります。また、一般的にタイルよりも天然の石の方が高価です。
壁や天井の壁紙はビニールクロスよりも紙壁紙の方が高価で、きれいに貼るには職人の技術力が必要です。また、珪藻土や漆喰を用いると、さらに高額な費用が必要となります。
ただし、無垢フローリングや石、紙壁紙、珪藻土、漆喰といった自然素材は、風合いの良さが感じられます。
高級リノベーションにおいても、間取りの変更の有無はリノベーション費用に大きく影響します。
間取り変更を伴わず、床や壁、天井などの内装材、キッチンや浴室、トイレ、洗面台などの水回り設備、建具などを変更する表層リノベーションは費用を抑えられます。次に費用が掛かるのは、一部の間取りを変更するケースです。
躯体の状態まで解体するスケルトンリノベーションは、内装や設備を解体した後、壁や床を組んで下地を貼るほか、電気配線や換気ダクト、給水管や排水管などの配線・配管工事が必要となるため、リノベーション費用が高くなります。
スケルトンリノベーションで建材や設備にこだわった高級リノベーションをするには、一般的に60平米で1,000万円を超える費用が必要です。
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詳しくはこちら>>高級リノベーションでは内装などへのこだわりから、海外の建材などが用いられることがあります。海外の建材などは、取り寄せるのに時間が掛かる可能性がある点に注意が必要です。転勤や買い替えに伴う引き渡しなどで、入退去しなければならない時期が決まっている場合には、リノベーション会社などの依頼先に相談して、工期に間に合う建材から選択する必要があります。
また、豪華な建材や設備を取り入れても、全体としてはちぐはぐな印象になったり、暮らしにくい住まいになったりしてしまう可能性があるため、設計力や施工力のある会社に依頼することが大切です。
さらに高級リノベーションの場合でも、予算が青天井というケースは限られていますので、すべての希望を叶えられるとは限りません。譲れない点と譲れる点を整理して、メリハリのある予算配分にすることがポイントです。
中古物件を購入して高級リノベーションを行う場合には、物件の購入費用を含めた全体の予算配分をきちんと行うことが重要です。資金計画から物件の購入、リノベーションプランの作成、施工までをワンストップで依頼できるリノベーション会社であれば、全体の予算を踏まえたうえで、購入する物件を検討できるので安心できます。
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詳しくはこちら>>グローバルベイスでは、資金計画から物件の購入、リノベーションまでのサービスをワンストップで提供しています。資金計画や高級リノベーションに向いた物件探しからお手伝いすることが可能です。また、リノベーションの豊富な実績があり、高級リノベーションも手掛けています。
グローバルベイスは設計力や施工力に定評があり、幅広いインテリアテイストの高級リノベーションに対応。細部までこだわりを持ってリノベーションを行っています。