住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

和風のリノベーション事例3選

和風、洋風問わず、好きな雰囲気に変えられるのがリノベーションの魅力。間取りや内装などを自由に変えられるので、洋風の部屋を和風に変えたり、逆に伝統的な和室を和洋折衷の空間に変えたりと、さまざまな雰囲気にすることが可能です。

今回は、マンションや戸建ての中古住宅を、和風にリノベーションするポイントと実際のリノベーション事例をご紹介。「部屋を和風にしたい」「落ち着いた和の雰囲気に憧れる」という方は参考にしてみてください。

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■和風にリノベーションするための4つのポイント

リノベーションで和の雰囲気に近づけるには「素材・建具・間取り・インテリア」の4つを抑えるのがポイントです。一口に和風といっても、「伝統的な和風」から「和風モダン」までさまざまなテイストがあります。全体を和風にしたり、洋風の部屋に一部分和風の要素を取り入れたりして、好みのデザインに近づけましょう。

・素材

和風の住まいづくりでは、壁や天井、床などの素材選びが大切です。同じ間取りでも、木材や竹、石などの自然素材をうまく使うことで、ぐっと和の雰囲気を出すことができます。

まずは、日本の家で古くから使われてきた木材。伝統的な和風の家では柱や梁にふんだんに木材が使われますが、鉄筋コンクリート造マンションなどのリノベーションでも、家具や建具などで木材を取り入れることは可能です。木材にも色々な樹種がありますが、和風リノベーションなら「スギ・ヒノキ・ヒバ・クリ」など、和の雰囲気をもつ樹種がおすすめです。

日本には昔から竹林が多くあったことから、竹も建築素材としてよく使われてきました。耐久性は木や鉄に劣るため、構造部分に使われることはほとんどなくなりましたが、建具や照明のほか、棚や椅子などの家具や、かごなどの小物として取り入れられています。竹の素材を取り入れることで和風の空間づくりに役立ちますし、手入れをすると長持ちする素材のため実用性も高いです。

ほかにも、壁をクロスではなく、漆喰や土壁などの塗り壁にすると、風情ある和の雰囲気に。塗り壁には部屋の湿気を調整する機能があるため、湿度の高い日本の環境に非常に適した素材です。デザイン性が高いだけでなく、臭いの低減やカビ・ダニの予防などの効果も期待できます。

・建具

建具(たてぐ)とは、「ドア・窓・障子・襖」などの開口部に取り付けられる部材の総称です。洋風の住宅では開き戸がよく使われますが、伝統的な和風の部屋では「障子」や「襖(ふすま)」など、光と風を取り入れながらゆるやかに仕切るような建具がよく使われてきました。リノベーションでは、洋風の建具を和風の引き戸や障子、襖などに変えると、部屋の印象が大きく変わります。

障子や襖は昔ながらのデザインだけでなく、最近では和洋折衷にも合うようなものや、おしゃれな格子のデザインなど種類も豊富。障子紙も強度が高いものや、水拭きできる樹脂製のものなど選択肢が増えています。シルバーやダークカラーなど、色によっては現代風なアレンジも。木製の格子にカラーガラスやデザインガラスを組み合わせたガラス戸なら、大正時代の日本家屋のようなレトロな雰囲気になります。

・間取り

畳を使った和室はもちろんのこと、「土間・小上がり・坪庭・縁側・囲炉裏」など、伝統的な和のしつらいを取り入れるのもおすすめです。

土間:室内でありながら、床張りではなく靴で入れる場所のこと。昔の日本家屋では地面のままの土間が多かったのですが、最近はコンクリート、漆喰、タイルなどさまざまな素材が用いられます。自転車やDIYなどの趣味の場や収納スペースなど多彩に使えるのが魅力です。

小上がり:フロアより一段高い場所に設けた場所で、和室によく使われる手法。リビングの一角などに設けると部屋全体が立体的になり、他の部屋とは違った雰囲気に。疲れたときに寝転がる場所や応接スペースなどに使えます。

坪庭:坪庭とは家の中にある小さな庭のこと。ちょっとしたスペースでも自然を取り入れることができます。和風にしたいなら、植木や玉石、水鉢などを使って、小さな日本庭園風を目指してみてはいかがでしょうか。

縁側:一戸建てや庭付きのマンションなら、部屋と庭の間に縁側を作ることも。庭を眺めてくつろいだり子供が遊んだりと、家族が集まる憩いのスペースになります。

囲炉裏:囲炉裏とは室内に設けられた炉。薪や炭で火をおこし、暖房や調理などに使われます。昔の日本の古民家では囲炉裏がよく設けられたため、リノベーションで取り入れると落ち着いた和風の空間になります。

・インテリア

家のつくり自体は洋風でも、インテリア次第で雰囲気を和風に近づけることは可能です。
例えば家具なら、水屋箪笥(今でいう食器棚)や洋服箪笥が一つあれば、一気に和風に。民芸家具やアンティーク家具を取り入れるのもおすすめです。

和風の部屋は、椅子に座るのではなく、床に直接座る様式も特徴の一つ。こたつやローテーブルで、下に座って生活するように空間をつくるのも良いですね。リフォームで畳コーナーや掘りごたつを設けるという手もあります。

照明選びも和風インテリアの大切な要素です。一般的な住宅でよく使われる照明は、天井に直接つける「シーリングライト」や、天井から吊り下げる「ペンダントライト」。和風にしたいなら、賃貸アパートなどでよく使われる丸い円盤型のシーリングライトではなく、竹や木、和紙などを使ったペンダントライトがおすすめです。逆に和風な空間にモダンな照明をあわせて、和モダンな雰囲気をつくることもあります。

では、実際に和風を取り入れてリノベーションされた事例を3つご紹介します。和室や小上がり、建具など、和風リノベーションのアイディアが満載です。

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■和風リノベーション事例1:和室とルーフバルコニーにこだわった家

まずは、大きなルーフバルコニーと和室が特徴的な、こちらのマンションのリノベーションをご紹介。ご夫婦2人とも着物が好きで、将来的には着付け教室を開きたいという希望があることから、「和室をつくる」というのが絶対条件だったそう。スケルトン状態から、ルーフバルコニー横のかつて洋室だった部屋を和室に変更されました。

和室の畳は、縁無し正方形のタイプをチョイス。正方形の畳は敷き方の方向を互い違いにすることで、光の加減で市松模様になります。縁無しの畳は、モダンなスタイルにもよく合うので、最近の和風リノベーションでは人気が高まっています。

リビングと和室の間仕切りには、オリジナルデザインの障子をオーダー。格子のマス目の大きさが違うことで、印象的なデザインとなっています。

最近は、洋室と和室の間の間仕切りには、片面が障子・片面が洋風の引き戸が採用されることもありますが、こちらのリノベーションではリビング側も障子のデザインです。リビングに大きな一枚板の座卓を設けることで、障子とよく調和がとれています。

リビング続きの和室はごろごろリラックスできるほか、お昼寝スペースやキッズスペースなどフレキシブルに使えるのが魅力。お子様のいるご家庭にもおすすめです。

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■和風リノベーション事例2:モノトーンと畳で和モダンな家

次にご紹介するのは、ダークカラーの縦格子の建具が印象的なこちらのリノベーション事例。昭和58年に建てられたファミリー向け4LDKのマンションの内装や設備、建具などを変更されました。旅館をイメージした室内コーディネートが魅力的です。

和室の畳はこちらも流行の縁無しタイプを採用し、市松模様に。伝統的な日本住宅の縁側を意識して、床の一部を板張りにしたのがポイントです。マンションのリノベーションで縁側を作るのは難しいですが、こういった板張りなら縁側の要素を手軽に取り入れられます。壁や天井のクロスを張り替えて、白ではなくダークカラーにしたことで、落ち着いた雰囲気に。リビングとの調和もとれています。

キッチンやリビングは一見洋風ですが、和室に続く建具を和風にしたことで、和モダンのような雰囲気になりました。床はお子様が走っても音が響かないよう、カーペット敷きに。壁や床、天井、建具など全体的にモノトーンでまとめたことで、和風ながらモダンな、まさに旅館のように洗練された雰囲気となりました。スポットライトや間接照明で部屋全体に陰影がついているのも、落ち着いた印象に一役買っています。

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■和風リノベーション事例3:小上がりを設けた家

最後にご紹介するのは、昭和36年に建てられたヴィンテージマンションをリノベーションした事例です。小上がりなどの和風の要素を取り入れながら、全体の雰囲気は洋風にしています。

こちらの住宅にはもともと小上がりはありませんでした。キッチンから子供さんの様子を見られるようにしたいというご要望から、リビングの一部に小上がりを新設。子供たちの遊び場となっています。小上がりの良さは、同じ室内にいながらも高さで空間を分けられるということ。ここに壁を設けて一部屋とするよりも、LDK全体が広く感じられます。日本の伝統的な和風住宅では「開放感」が大切にされてきましたが、その良さが現代の住宅でも役に立っている一例です。

こちらの住宅では青いカーペットが採用されていますが、もし全体を和風に仕上げたいなら、畳などにすると良いでしょう。障子などの間仕切りを取り付けると、個室のように使うことも可能です。お子さんが小さいうちはオープンなスペースとし、大きくなってから個室として勉強部屋などにするというのも良いですね。

小上がりは子供のスペースのほかにも、ゲストの宿泊室や、洗濯物を畳むなどの家事スペースなどとしても活用できます。狭いマンションではなかなか収納がとれないのも悩みの一つ。小上がりスペースの下を引き出しにすることで、リビングに大容量の収納が確保できるのもメリットです。

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■まとめ

今回は、和風リノベーションの事例を3つご紹介しました。どのリノベーション事例でも、素材や建具、間取り、インテリアに工夫がみられました。和風の住宅は、日本の気候や日本人の暮らし方に合っています。家でリラックスして快適に過ごしたいという方は和風の要素をうまく取り入れてみてはいかがでしょうか。

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編集者: マイリノジャーナル編集部
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