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【事例あり】クローゼットのリノベーション・リフォームの種類・費用などを解説!

クローゼットのリノベーション・リフォームの種類・費用

収納スペースが足りないときは、クローゼットを新設するリフォームを検討してはいかがでしょうか。また今あるクローゼットや押入れも、扉の種類や内部のつくりを変えることで、もっとおしゃれで使いやすいクローゼットになるかもしれません。今回はクローゼットのリノベーション・リフォームを考えるときに知っておきたい、クローゼットの種類やサイズ、工事の種類や費用などを、施工事例とともにご紹介していきます。

こんな方におすすめの記事です
  • クローゼットのリノベーション・リフォームを検討している方
  • クローゼットのリノベーション・リフォームにはどのような種類があるか知りたい方
  • クローゼットのリノベーション・リフォームにはどのくらいの費用がかかるか知りたい方

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■そもそもクローゼットとは?どんな種類がある?

クローゼットとは主に衣服や生活雑貨を収納するスペースのことです。床から天井まである縦長の収納スペースで、内部にはハンガーパイプや棚が付いていることがよくあります。そのため衣類を畳んでしまうだけでなく、コートやワンピースなどをハンガーに掛けたまま収納できるのが特徴です。

クローゼットには大きく分けて「壁面クローゼット・ウォークインクローゼット」の2種類があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

・1:壁面クローゼット

壁面クローゼット
→こちらのリノベーション事例を詳しく見る

壁面クローゼットとは、人が歩いて入る通路のないクローゼットのこと。標準的な奥行きは60cm前後と浅く、寝室や子供部屋などあまり広くない部屋にも設置しやすいでしょう。

注意点は、壁面クローゼットの前に家具などを置きにくいこと。壁が一面クローゼットにとられるので、部屋のレイアウトがしにくくなるケースもあります。

・2:ウォークインクローゼット

ウォークインクローゼット
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ウォークインクローゼットとは、人が歩いて入れる小部屋タイプのクローゼット。家族全員の衣類、スーツケース、オフシーズンの布団など、たっぷりと収納したい場合におすすめです。またウォークインクローゼットで服を選んで、そのまま中で着替えを済ませることもできます。

入り口だけ確保すれば、壁沿いに家具などを置けるのも特徴。壁面クローゼットに比べて使える壁面が増えて、部屋の家具レイアウトがしやすくなるかもしれません。

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■クローゼットは扉選びも重要

クローゼットは扉選びも重要

クローゼットの扉は折れ戸が定番。しかし使い方によっては、引き戸や開き戸のほうが向いていたり、扉ナシや鏡張りが選ばれたりすることもあります。扉選びはクローゼットの使い勝手に直結するので、各扉の特徴を抑えておきましょう。

・1:折れ戸

最もよく目にするのが、扉を折り畳んで開く「折れ戸」のクローゼット。開口部が広いため、収納全体を見渡しやすいでしょう。扉を開いたときの飛び出しも少なめで、手前にベッドなどの家具も置きやすいです。ただし小さなお子様には、少し開閉がしづらいかもしれません。

・2:引き戸

扉を左右にスライドさせて開く「引き戸」も人気です。メリットは開けっ放しにしても扉が邪魔になりにくいこと。クローゼットの前ギリギリにベッドなどを置いても、扉が干渉しません。注意したいのは、扉が2枚あっても片側しか開けられないこと。大きな物を出し入れするとき不便に感じることもあるでしょう。

・3:開き戸

蝶番を軸にする「開き戸」は、フルオープンできるのが大きなメリット。大きく扉を開いて収納全体を見渡したり、大きな物をスムーズに出し入れできたりします。ただし扉の分だけ、手前にスペースが必要になるのが難点。手前側には家具を置きづらく、部屋のレイアウトの自由度は下がります。そのため廊下や階段下など、幅の狭いクローゼットでよく使われます。

・4:鏡張り

クローゼットの扉には、室内側が鏡張りになった商品も。部屋に大きな姿見を置かなくても、全身チェックができます。鏡のおかげで、部屋が明るく開放的に見えるのもメリットです。室内側が鏡だと気になる場合は、開き戸の内側を鏡張りにする方法も。扉を閉めると鏡は見えず、身支度のときだけ鏡を使えます。

・5:扉なし

クローゼットにはあえて扉をつけずに、コスト削減する選択肢も。収納内部の風通しがよく、湿気がこもりにくいメリットもあります。デメリットはクローゼットの中が常に見えるので、きれいに整理しないと散らかり感がでやすいこと。ただし「つい扉を開けっ放しにしてしまう」という場合、扉がない方が逆にすっきりして見えることもあります。

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■クローゼットをリノベーション・リフォームする際に注意するポイント

クローゼットをリノベーション・リフォームする際に注意するポイント

・ポイント1:湿気対策

1日着ていたコートや帽子は、汗を含んで湿気を帯びているもの。そのままクローゼットにしまって扉を閉め切ると、収納内に湿気がこもってしまいます。クローゼット内の湿気は、壁や衣類にカビが生える原因にもなるので注意しましょう。

クローゼットをリノベーションするときは、衣類を詰め込みすぎないように余裕をもった収納スペースを確保するのがおすすめ。また通気性のいい隙間付きの扉や、調湿機能のある壁紙を使うのもよいでしょう。ウォークインクローゼットは、出入り口が2ヶ所あるウォークスルータイプにすると、空気が効率よく通り抜けます。

・ポイント2:クローゼットの大きさ

なるべく広いクローゼットがほしいと思っている方は多いはず。たしかにクローゼットが狭すぎると部屋が散らかりやすくなりますし、物を詰め込みすぎることで収納内部の通気も悪くなります。

しかし収納量を増やしたいからといって、奥行きを深くとりすぎると物を出し入れしにくくなるため注意。収納する物に合わせた奥行きにしましょう。

またウォークインクローゼットは広いですが、通路部分に物を置けません。間取りによっては複数の壁面クローゼットを並べるほうが、効率よく収納量を確保できることもあります。

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■クローゼットの最適な奥行きサイズとは?

クローゼットの最適な奥行きサイズとは?

理想的な壁面クローゼットの奥行きは約60cm。市販のクローゼット用衣装ケースは奥行き55cm程度の商品が多いので、使える収納グッズの選択肢が増えるでしょう。
衣類をハンガー掛けにするなら、最低限ほしい奥行きは約45cm。これより浅いと肩幅がおさまらず、扉に引っかかりやすくなります。
ウォークインクローゼットの通路幅は60cm前後が目安です。

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■【事例あり】クローゼットのリノベーション・リフォームの種類と費用

クローゼットのリノベーション・リフォームの種類と費用

ここからはグローバルベイスのリノベーション事例とともに、どのようなクローゼットのリフォームができるのか見ていきましょう。リフォーム費用や工期の目安もご紹介します。

・1:扉の交換

クローゼットの扉のみ交換するのは「クローゼットの扉の建て付けが悪い」「インテリアに合わせて扉を交換したい」などのケース。工期は1日程度、費用相場は8〜12万円程度と、手軽にチャレンジしやすいリフォームです。

あまり古くないクローゼットであれば、枠はそのまま残して扉のみの交換もできるでしょう。扉が販売中止であれば、枠ごと交換するのがおすすめ。扉の開閉方法を「折れ戸→引き戸」のように変えたり、扉の色味やデザインを変えたりすることもできます。

扉の交換
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このように取っ手のない扉へ変更するのもおすすめ。扉が壁と一体化するので、シンプルなインテリアを邪魔せず、ぐんと部屋のおしゃれ度が増します。

・2:ハンガーパイプの設置

クローゼット内には、コートやワンピースなどを掛けるハンガーパイプがあると便利です。突っ張り棒は気軽に使えるのがいいところですが、落下しやすいのがネック。ハンガーパイプを壁や天井にビスでしっかりと固定すると使いやすくなるでしょう。リフォーム費用は1ヶ所あたり2〜4万円程度 と手軽で、その日のうちに工事が終わるので生活にも支障をきたしません。

ハンガーパイプの設置
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ハンガーパイプを上下二段につけると、たくさんの衣類を掛けて収納できます。低い位置のハンガーパイプは、お子様専用スペースにも最適です。

・3:棚の追加・可動棚の取り付け

クローゼット内に棚を追加する工事も、手軽に挑戦できるリフォームの一つ。棚板を増やすだけで、クローゼットの収納量や使い勝手がぐんと増すこともあります。リフォーム費用は1ヶ所あたり1〜5万円程度 で、工事はその日のうちに終わることが多いでしょう。

棚の追加・可動棚の取り付け
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クローゼット上部に枕棚を設置すると、オフシーズンの衣類や寝具などを収納するのにぴったりです。

ウォークインクローゼットの奥の壁面
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またこちらのウォークインクローゼットの奥の壁面のように、可動式の棚板を追加するのもおすすめ。棚板の高さを物に合わせて変えて、帽子やカバン、畳んだ衣類をアパレルショップのようにディスプレイ収納できます。

・4:鏡の取り付け

今の扉のままで、全身が映る鏡を取り付けることも。鏡を強力な接着剤で貼ったり、金具を使って固定したりする方法があります。クローゼットの扉上部に隙間があれば、フックで引っ掛けるタイプの鏡が使えるかもしれません。

・5:湿気対策リフォーム

湿気を吸放出するタイプの壁紙に張り替えると、結露やカビの発生リスクが軽減されます。リフォーム費用はクローゼットの広さにもよりますが、2万円程度から。クローゼット内部にカビが生えている場合は、下地工事や断熱工事で費用がかさむ可能性があります。特に湿気のたまりやすい部屋では、約5〜10万円で換気扇を設置 するのも一つの手です。

湿気対策リフォーム
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クローゼットの通気が悪い場合は、このような扉なしのクローゼットにするのもよいでしょう。来客があるときは、ロールカーテンなどで目隠しするのも一つの手です。

・6:押入れからクローゼットへ

押入れは布団を収納するのに最適なサイズですが、衣類を収納するには奥行きが深すぎることも。奥行きの浅いクローゼットやウォークインクローゼットにリフォームするとデッドスペースが生まれにくく、洋風なインテリアにもマッチしやすくなります。収納のサイズや扉などをがらっと変えるなら、リフォーム費用約20〜50万円、工期約5〜7日が目安です 。

関連記事:押入れをクローゼットにリフォームした事例12選!費用相場や注意点も解説!

押入れからクローゼットへ
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こちらのリノベーション事例では、押入れと物入れだったスペースを活かして、広々としたウォークインクローゼットをつくりました。可動棚を設置して、衣類だけでなく家中のあらゆる物をしまえるスペースに。反対側にはハンガーパイプを設置して、スーツやコートを吊るせるようにしています。

・7:クローゼットの拡張

クローゼットを拡張して、収納量を増やしたいケースもあるでしょう。壁面クローゼットの間口を広げたり、ウォークインクローゼットにリノベーションしたりと、さまざまな方法があります。リフォーム費用は工事内容によってさまざまですが20万円程度〜。既存の壁を撤去したり、広いウォークインクローゼットをつくったりすると、コストは高くなります。

クローゼットの拡張
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こちらは一人暮らしのリノベーション事例。リビングと洋室を一つの空間にして、腰壁でゆるやかにベッド空間をゾーニングしました。ベッド空間のクローゼットは、間口をおよそ1.5倍に拡張。リビング側にあったクローゼットは撤去して、ベンチスペースへと変更しています。

・8:クローゼットの新設

クローゼットを新設するには、下地の造作・クローゼット枠や扉の取り付け・内装材の張り替え・内部の棚やハンガーパイプ設置などの作業をします。部屋を部分的に区切って壁面クローゼットを新設するなら約20万円、ウォークインクローゼットを新設するなら約20〜80万円 、工期は2〜7日程度が目安です。収納の広さによっては、もっと費用が高くなることもあります。

クローゼットの新設
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こちらのリノベーション事例では、もともと壁付けキッチンがあった場所にクローゼットを新設しました。キッチンは部屋の中心に移動させて、人気のアイランドキッチンに。クローゼットのシンプルな白い扉は、壁に馴染んで悪目立ちしません。

ウォークインクローゼットを新設した事例
→こちらのリノベーション事例を詳しく見る

玄関土間から入れるウォークインクローゼットを新設した事例です。クローゼット内に書斎もつくり、廊下へと通り抜けられるウォークスルー型の動線にしました。

・9:クローゼットをなくす

物が少ないご家庭では、クローゼットを撤去するリフォームも検討されます。その分部屋を拡張でき、広々と暮らせるでしょう。

工事内容としては、扉や棚板などを外して、間仕切り壁を解体。床や壁を補修する、段差をフラットにするなどの作業も必要です。クローゼットの撤去だけなら約4〜5万円、その後の床や壁の補修が必要なら約6〜10万円を見込んでおくとよいでしょう。

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■まとめ

クローゼットをリノベーション・リフォームすると、毎日の身支度が楽しくなり、片付けや洗濯などの家事時短にもつながります。インテリアに合わせた扉を選ぶことで、部屋もぐんとおしゃれになるでしょう。さまざまなクローゼットや扉の種類があるので、家族構成や収納する物の量、ライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。まずはリフォーム会社に、間取りや施工内容を相談してみてください。

編集者: 村田日菜子

みなさんの豊かな暮らしと住まいづくりをサポートしたい!建築学科卒業後、住宅ジャンルを専門とするライターに。住宅購入からリフォーム、資金計画まで、難しい情報も分かりやすくお伝えします。

監修者:原田 直生之
宅地建物取引士の有資格者。

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