寝室は一日の疲れを癒せるようリラックスできる場所にしたいものですが、リフォーム費用はどの程度かかるのでしょうか。
寝室のリフォームのポイントやリフォーム費用の相場を抑えたうえで、リフォーム事例を紹介していきます。
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理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」
詳しくはこちら>>寝室は良質な睡眠を確保するとともに、リラックスして過ごしたい空間です。居心地のよい寝室をつくるには、床材や壁紙は温かみがあるものが向いています。また、床材は裸足で歩きやすいものを選ぶと、より快適に過ごせます。
住宅には白い壁紙が使われていることが多いですが、寝室には落ち着いた色合いのカラーの壁紙がおすすめです。白よりもオフホワイトやベージュの方がリラックスして過ごしやすい空間になります。茶系の色は温かみがありやすいカラーですが、ダークブラウンなど濃い色を広い面積に使うと、圧迫感が出やすいため注意しましょう。
また、寒色系のグリーンやブルーといったカラーも、彩度が低い落ち着いたカラーを選ぶと安らげる空間になります。
寝室の壁紙で遊び心を出すのであれば、ベッドのヘッドボード側の壁の壁紙を変えて、アクセントクロスにしましょう。
寝室に向いている床材としておすすめなのは、フローリングやカーペットです。
フローリングには無垢フローリングと複合フローリングがあります。無垢フローリングは自然素材ならではの風合いの良さがあり、調湿性があるため梅雨どきでもベタっとしにくく、裸足で歩きやすいのが魅力。ただし、調湿性があるがゆえ、収縮して反ったり隙間があいてしまったりすることがあります。また、定期的にオイルを塗布するなど、メンテナンスの手間もかかります。一方、複合フローリングは基材に化粧材を貼ったもので、遮音性能などの機能性が付加されたタイプもあります。化粧材に突板を使った複合フローリングであれば無垢フローリングには劣りますが木の温もりが感じられ、お手入れもしやすいです。
また、カーペットは防音性が高く、床からの冷えを防ぎ足触りもよいため、寝室に向いた床材です。ただし、濡らしてしまうと汚れてしまいやすく、ダニの心配もありますが、防ダニ機能が付加されたタイプもあります。
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詳しくはこちら>>寝室の照明は主照明と補助照明を組み合わせた多灯照明にすると、陰影のある癒しの空間が作れます。また、寝室で本を読む場合には読書灯としても、補助照明を用意しましょう。
寝室の主照明はシーリングライトや複数のダウンライトが向いています。調光できるLEDライトや、あるいはダウンライトの場合は壁のスイッチに調光器を設置すると、シーンに応じて明るさを調整できるので便利です。
ただし、寝室は電球やLED、蛍光灯などの光源が、寝ているときに直接、目に入ってしまうと、睡眠の妨げになるため、注意が必要です。ダウンライトは、ベッドで寝たときに直接光が目に入らない位置に設置します。
蛍光灯の色は昼白色、昼光色、電球色、LEDでは温白色もありますが、寝室に向いているのは温かみのある電球色です。
また、補助照明として壁付けのブラケットや、ナイトテーブルなどの上に置くテーブルライト、床置きのスタンドライトなどのいずれかを設置します。スタンドライトなどを間接照明として、壁や観葉植物などを照らすのもおしゃれです。
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詳しくはこちら>>寝室のレイアウトでは大きな面積を占めるベッドの配置がポイントとなります。ベッドはできれば、窓のある壁に面にベッドのヘッドボードが来るように配置しないのが基本です。窓から朝日が入ってまぶしく感じる可能性があるほか、冬は冷気の影響を受けて健康を損なうことが懸念されるためです。
また、ベッドの位置を決めるときは、ドアや掃き出し窓への通路をふさがない点や、クローゼットの開け閉めの妨げにならないようにする点もポイント。ベッドまわりの通路スペースは最低でも50㎝は確保し、クローゼットの前は開閉のためのスペースとして90㎝程度は開けておきます。
▼寝室の大きさ別のレイアウトアイデアから、安眠/快眠を助ける寝室インテリアコーディネートをご紹介。
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詳しくはこちら>>寝室リフォーム費用の相場を部位別にまとめました。
壁紙貼り替え(6畳) | 5万円~7万円 |
フローリング張り替え(6畳) | 10万円~20万円 |
カーペット張り替え(6畳) | 7万円~15万円 |
建具の交換 | 5万円~13万円 |
クローゼットの設置 | 10万円~50万円 |
このほかに照明リフォームの費用として、照明器具の費用と工事費用が発生しますが、照明器具の価格の幅が大きく、工事内容による差もあります。寝室のリフォームは内装の張り替えのみであれば、15万円~30万円程度が目安です。建具の変更やクローゼットの設置などを含む大がかりな寝室のリフォームの費用の相場は、30万円~100万円程度と幅があります。
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詳しくはこちら>>寝室のバリアフリーリフォームは、廊下との床の段差の解消、建具のドア(開き戸)から引き戸への交換のほか、必要に応じて手すりを設置します。廊下と床の段差の解消にかかるリフォーム費用は3万円~15万円程度、ドアから引き戸への交換は10万円~15万円程度が目安です。このほかに手すりを設置する場合は、3万円~15万円程度が目安で、下地の補強が必要になることもあります。
どの程度の工事を行うかにもよりますが、トータルで15万円~45万円程度の費用がかかります。
敷居程度の段差であれば大がかりなリフォームを行わなくても、室内用ラバースリープを設置する方法があります。室内用ラバースリープは、インターネット通販などで3000円~7000円程度で購入し、自分で設置できます。
リフォームで段差を解消する場合は、敷居が高いケースでは敷居を埋め込むという方法がありますが、建具の交換も必要になります。また、廊下の方が寝室より床の高さが低く段差があるケースでは、廊下に下地材やフローリング材を重ね張りして、高さを調整する方法があります。ただし、廊下の床の高さを変えることで、開け締めできなくなるドアや収納の扉がならないか確認が必要です。
床の段差解消リフォームは施工方法などにより、3万円~15万円程度が目安です。
バリアフリーリフォームでは、移動をスムーズに行いやすくするため、ドア(開き戸)から引き戸へ変更することが多いです。ドアは開閉時に前後のスペースが必要なため、引き戸の方が身体への負担が軽く、引き戸であれば開けたままにもできることから、車椅子でも出入りしやすいためです。ただし、引き戸へ変更するには戸を引き込むスペースが確保できることが前提になります。
ドアから引き戸への交換費用は10万円~15万円程度が目安です。
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詳しくはこちら>>和室を洋室に変更する寝室リフォームの費用は、和室をどの程度洋室に変えるかによって、費用が大きく異なります。また、伝統的な和室の壁は柱の内側で仕上げる真壁仕様で、一般的な洋室やマンションの和室は柱の外側で仕上げる大壁仕様です。真壁を大壁に変更するには、壁の下地からつくり直すため費用がアップします。
和室の畳をフローリングに変更する費用は、15万円~20万円程度が目安です。洋風の壁紙に変える費用は既存の和室の仕上げにもよりますが、大壁の場合は6万円~10万円程度、真壁で柱が見えた状態で仕上げる場合は10万円~15万円程度、真壁を大壁に変更する場合は20万円~30万円程度の費用がかかります。また、押し入れをクローゼットに変えるための費用は15万円~30万円程度が目安になります。
このほかにも完全な洋室にするには、襖を引き戸に変える費用が3万円~15万円程度、障子を撤去して洋室用の窓枠を設置する費用が5万円~10万円程度かかります。
大壁の和室の場合は洋室へのリフォームは50~60万円程度が相場です。これに対して、真壁の和室を大壁の洋室へリフォームするには60万円から100万円程度の費用がかかります。
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詳しくはこちら>>寝室はリフォームで雰囲気を一新し、ライフスタイルや好みに合った間取りやデザインにできます。グローバルベイスの寝室のリフォーム事例を紹介していきます。
【築年月:平成12年2月/建物の種類:マンション/専有面積:70.76平米/家族構成:夫婦/工事費:1350万円】
【before】
【after】
リノベーションで海外ホテルを彷彿させる住まいにリノベーションした夫婦の住まいの事例です。
寝室はLDKとガラスの引き戸で仕切られていて、まるでショールームのようです。“見せる寝室”と呼びたくなるような美しい空間となりました。LDKから寝室を見ると、デザイン性の高いペンダントライトがフォーカルポイントになっています。
ガラス張りの寝室は、施主にとってホテル感覚で過ごせる居心地のよい空間。LDKと緩やかにつながっていて、別室にいても気配を感じられる点も、夫婦2人の暮らしにはピッタリです。
ニッチとブラケットがシンメトリーに配されています。ニッチは小物を飾るとおしゃれで、ちょっとしたモノを置いておくのにも便利です。
【築年月:平成9年12月/建物の種類:マンション/専有面積:123.49平米/家族構成:夫婦、子供3人/工事費:1800万円】
【before】
【after】
専有面積123平米の広い間取りの物件を家族5人の住まいにリフォームした事例です。リフォームした当時、3人のお子様の年齢は7歳・4歳・2歳。間取りは大きく変えていませんが、寝室は家族5人が一緒に寝るためのベッドをつなげて置けるように、長い壁面を確保しています。
2面採光のため、日中は明るい陽射しがたっぷりと降り注ぐ、開放感あふれる寝室。ヘッドボード側の壁のみダークカラーのアクセントクロスを貼り、他の壁は白にしていることから、シックで高級感あふれる雰囲気があり、明るく洗練された印象も受けます。
寝室を含め3カ所のウォークインクローゼットと1カ所のクローゼットが設けられているなど、収納力があることも、生活感を感じさせない住まいづくりにつながっています。
【築年月:昭和46年6月/建物の種類:マンション/専有面積:50.01平米/家族構成:1人/工事費:920万円】
【before】
【after】
一人暮らしのための温もりある寝室にリノベーションした事例です。寝室の広さは3.4畳ですが、窓のほかにLDKとの間の壁に設置した室内窓があるため、2面から光が入り、圧迫感を感じにくい空間。室内窓はLDKのエアコンの風を通す役割もあります。寝室の入り口は引き戸のため、開けたままにできるなど、狭さを感じにくいよう随所に工夫がされています。
また、エスニック柄のベッドカバーが目を惹きます。LDKから見た目にこだわり、壁の隅がRになっています。
LDKから寝室を見るとコーナーがR壁になっていて、室内窓が映えています。
寝室と建具なしで緩やかにつながっているウォークスルークローゼットは、廊下側からも出入りできます。
【築年月:昭和34年11月/建物の種類:マンション/専有面積:45.15平米/家族構成:1人/工事費:1010万円】
【before】
【after】
築60年を超えるマンションの一室を一人暮らしのための住まいにリフォームした事例です。LDKと寝室と間の間仕切りに使われているのは、リフォーム前に使われていた古い窓枠。ヴィンテージ感を活かした趣のある空間づくりに一役買っています。
また、寝室には建具がなく、この室内窓で緩やかにLDKと仕切られています。LDKと寝室のそれぞれの空間が広々と感じられるという効果が生まれています。
寝室の主照明はダクトレールに取り付けられたペンダントライトで、フォーカルポイントにもなっています。ベッドの下にはラグが敷いてあり、ベッド部分がゾーニングされてメリハリが感じられるとともに、冬場に足元がヒヤッとしないとうメリットもあります。
【築年月:昭和57年6月/建物の種類:マンション/専有面積:44.50平米/家族構成:1人/工事費:930万円】
【before】
【after】
浴室と脱衣室、トイレを除いて、全体が一つの空間になるような大胆な間取り変更を伴うリフォームを行った事例です。寝室スペースは肩くらいまでの高さの壁で囲まれた秘密基地のような空間。壁面収納の本を手にとり、壁によりかかってフィギュアを眺めながらくつろいで過ごせます。
寝室スペースは3.8畳ですが、壁の上部が空いていて建具もないため、圧迫感がありません。おこもり感のあるちょうどよい広さです。
LDKのパソコンデスクの裏が寝室スペースのある場所です。寝室スペースの奥は、丸い出入口がかわいいウォークインクローゼットになっています。
住まい全体を白と淡いピンクを基調とし、キュートでありながらも甘すぎない空間となりました。
【築年月:平成26年2月/建物の種類:マンション/専有面積:54.18平米/家族構成:夫婦/工事費:1000万円】
【before】
【after】
比較的築年数の浅い2LDKをほぼワンルームの間取りにリフォームした事例です。施主のご夫婦は新築マンションは一つひとつの部屋が小さく感じて、中古物件を購入して好きな間取りに変えるという選択肢を選びました。
寝室スペースも完全な個室ではなく、3方が壁に囲まれているのみ。出入口となる面に壁や建具がないため、ベッドが置ける程度のスペースのみを寝室としても圧迫感がなく、空間を有効活用できています。室内窓があるため、寝室スペースにいるときも空間に抜け感が感じられるつくりです。
また、寝室を仕切りたいときのために、ロールスクリーンが設置されています。夫婦で就寝時間や起床時間が異なるときや、ゲストが来たときなどに活用できます。
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詳しくはこちら>>住宅ローン減税はリフォームを行った場合にも一定の要件を満たすと所得税減税の対象となり、リフォーム減税とも呼ばれています。寝室のリフォームも要件を満たす場合には適用を受けられます。
住宅ローン減税(リフォーム減税)の主な要件は以下です。
・自己が所有し、自ら居住すること
・リフォーム工事後の床面積が50平米以上で、1/2以上を自己居住用にすること
・ローンの返済期間が10年以上
・合計所得金額が2,000万円以下
・工事費用が100万円以上
また、対象となる増改築等の工事(リフォーム工事)は以下のいずれかに該当する工事です。
・大規模な修繕または大規模の模様替えの工事
・マンションなどの区分所有建物のうち、区分所有する部分の床、階段または壁の過半について行う一定の修繕・模様替えの工事
・居室、調理室、浴室、便所、洗面所、納戸、玄関または廊下の一室の床または壁の全部について行う修繕・模様替えの工事
住宅ローン減税(リフォーム減税)の要件を満たす場合には、10年間、年末のローン残高の0.7%の所得税が控除となります。控除対象額の上限は2,000万円ですので、最大で140万円の控除が受けられる形です。
参考:国税庁|No.1211-4 増改築等をし、令和4年以降に居住の用に供した場合(住宅借入金等特別控除)
リフォーム減税についての詳細は、以下の記事で紹介しています。
▼リフォーム減税制度の対象とは?控除額や条件、申請手続きについて解説
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詳しくはこちら>>寝室のリフォームをするときには、リラックスして過ごせるようなカラーの内装材や照明器具を選ぶことがポイントです。リフォーム費用は工事範囲によって大きく異なります。
寝室はリフォームで、ライフスタイルに合った間取りや好みのデザインに一新することができます。従来からある個室の寝室に限らず、あえて緩やかに仕切るようなスタイルにすることも可能です。
寝室のリフォームを検討する際には、リノベーション会社などのプロに相談してみましょう。