一戸建てをリフォームやリノベーションで生まれ変わらせたい、そんな時まず気になるのは費用のことですよね。どのような工事にどれくらいの費用がかかるのかを知っておきましょう。この記事では、一戸建てのリフォームやリノベーションにかかる費用の相場や予算の考え方、利用できる補助金制度や減税制度について解説していきます。
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一戸建てのリフォームやリノベーションにかかる費用は、建物の状況、工事の内容や規模などによって大きく変わります。もし、住まいの一部分だけを修繕するのであれば、「部分リフォーム」となり、費用は抑えられるでしょう。住宅全体を見直して新しい空間に生まれ変わらせる場合には「フルリフォーム」となり、工事の規模や設備の内容に応じて費用も上がります。
一般的には、一戸建てを解体して建て替えるよりもフルリフォームの方がコストを抑えられる場合が多いです。ただし、築年数が古い家や建物の傷みが進んでいる場合には、耐震性を高めるための補強工事などが必要になることがあります。そのため、当初の予想外に費用が高くなってしまうケースも想定されるため、事前の詳細な調査を含めた建築計画を立てることが大切です。
一戸建てのフルリフォーム/リノベーションにかかる費用相場の目安は、5~25万円/平方メートル(㎡)ほど。坪単価に換算すると15〜75万円/坪ほどです。住宅面積30坪の一戸建てであれば、450〜2,250万円ということになります。
なお、住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」によると、2022年にフラット35を利用して購入された中古一戸建ての住宅面積について、全国平均は114.2㎡(34.54坪)、首都圏の平均は105.6㎡(31.94坪)でした。
一戸建てはマンションと違い管理規約に縛られることがないため、リフォーム/リノベーションの自由度が高いという特徴があります。内装だけでなく建物に手を加えることができるため、耐震工事や外壁、屋根の塗装といった工事もできますし、建築基準法や設計上の制限の範囲内であれば増築や減築、窓の追加なども可能です。その結果、リフォームの規模が大きくなりやすく、費用も高額になりやすい傾向があります。
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一戸建てのリフォームでよく聞く「フルリフォーム」と「スケルトンリフォーム」という言葉、どのような違いがあるのでしょうか?
まず「フルリフォーム」は、住宅を部分的にではなく全体的に改修することを指しています。どこまでを全体とするのか、はっきりとした定義はありませんが、一般的にはクロス(壁紙)の張り替え、フローリングの交換、キッチンや浴室・トイレといった水回りの全面的に入れ替える大規模リフォームを指すことが多いです。また、外壁の塗り替えや屋根の補修などが含まれる場合もあります。フルリフォームの目的は、住宅の見た目や機能性を向上させ、住み心地を改善することにあります。
一方「スケルトンリフォーム」は、建物を骨組みだけにまで解体し、そこから全面的に作り変えることを指します。建物の基本構造に手を加える工事が含まれるため、フルリフォームを超える大規模な改修となります。スケルトンリフォームでは、間取りの変更はもちろん、構造上の問題の解決や耐震補強など、建物の基本的な性能を根本的に改善する工事を施すことも可能です。そのため、住まいをほぼ新築同様の状態にすることができます。
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詳しくはこちら>>一戸建てのリフォーム/リノベーションで、どれくらいの費用が必要になるかは、リフォームの目的や工事の範囲によって大きく異なってきます。ここでは、その費用とリフォームの種類を詳しく解説していきましょう。
リフォーム/リノベーションの内容は、工事の範囲や内装材、住宅設備のグレードなどで変わりますが、ここでは費用の考え方をリフォームの目的別に解説します。
家全体を生まれ変わらせたい場合には、フルリフォームやスケルトンリフォームが適しています。クロス(壁紙)やフローリングの張り替えのほか、間取りの変更、住宅設備の一新、水回りの移動など、大幅な工事が含まれるリフォームのため、効率的な家事動線を実現することもできます。特にスケルトンリフォームでは、家の骨組み以外を刷新するため、外観も含めて全面的に改修することが可能です。家全体を新築同様にすることができますが、工事の範囲が大きいため費用も高額になります。
原状回復とは、「傷んだ部分を修復して元の状態に戻す」という意味です。一般的に間取りの変更や設備の一新は行わず、フローリングやカーペットの張り替え、壁紙の貼り替え、汚れた箇所のクリーニングなどが含まれます。このタイプのリフォームは退去後の賃貸住宅で行われることが多く、「表層替え」と呼ばれることもあります。原状回復リフォームは、費用を抑えつつ住まいをリフレッシュすることが可能です。
家の築年数が古い場合、建物の耐震性が現在の基準に満たなかったり、断熱性が不十分だったりするケースも珍しくありません。そのため、通常のリフォームのほか、建物の耐震補強や断熱改修などの大規模な工事が必要になることがあります。また、こうした工事は費用が高くなりがちのため、リフォーム費用が想像以上にかさんでしまうことがあります。このような場合は、まずホームインスペクション(第三者による住宅診断)の利用がおすすめです。建物の状態や、必要な工事とその費用を正確に把握することができるため、より安心してリフォーム計画を立てることができます。
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詳しくはこちら>>水回りのリノベーションは、住まいの利便性や快適性に大きく影響します。マンションリフォームの場合、水回りの大きな移動は建物の構造上難しいことがあるのですが、一戸建てのフルリフォームでは比較的自由に移動することが可能です。それでは、キッチン、浴室、洗面室、トイレのリフォーム費用相場と、費用を考える際のポイントやプランの立て方について確認してみましょう。
リフォームの内容 | 費用目安 |
---|---|
キッチンのみの交換 | 約50〜120万円 |
キッチン周囲の内装も含む | 約100〜150万円 |
キッチンのレイアウト変更を含む | 約100〜200万円 |
リフォームの費用は、使用する設備によって変わりますが、特にキッチンは製品価格に大きな幅があることが特徴です。ハイグレードな製品を選ぶとキッチンだけで300万円を超えることもあります。また、アイランドキッチン(両端が壁から離れているキッチン)はほかのタイプに比べて高額になりやすいです。
また、近年はキッチンとリビング・ダイニングがひとつながりの間取りが人気のため、キッチンのリフォーム=LDKのリフォームとなるケースも多いです。
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こちらは、柔らかいモノトーンでまとめたペニンシュラキッチン。カウンターの天板には耐久性の高いシーザーストーンを採用。奥行きが深いため、手前側はダイニングテーブルとして使用することもできます。コンロの横にはガゲナウのBBQグリルを設けており、ゲストとともに楽しむことができるキッチンです。
リフォームの内容 | 費用目安 |
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システムバスからシステムバスへ | 約50〜140万円 |
在来工法からシステムバスへ | 約65〜150万円 |
在来工法から在来工法へ | 約50〜200万円 |
浴室の施工方法は「システムバス(ユニットバス)」と「在来工法」の2種類に分けることができます。システムバス(ユニットバス)とは、工場で浴槽や床・壁・天井などのパーツを生産し、現場に運んで組み立てるお風呂のこと。現在の住宅の浴室は、ほとんどがこのタイプです。手軽な価格帯から高級グレードまでさまざまなタイプがあり、ジェットバス、オーバーヘッドシャワー、肩湯、自動洗浄機能、浴室暖房換気乾燥、ミストサウナといったオプションを追加すると高額になります。
一方、在来工法とは現場をモルタルやコンクリートで防水工事を施したのち、タイルなどで仕上げてイチから作り上げるお風呂のこと。規格に縛られないため、システムバスでは対応が難しい変形した空間にも浴室を設けることが可能です。また、ヒノキや天然石などを用いてこだわりの浴室をつくることもできます。在来工法はリフォームの自由度が高いため、工事内容により価格に大きな幅があります。
リフォーム費用を最も抑えることができるのは、既存のシステムバスを解体し、同じサイズのシステムバスに入れ替えるケースです。ただし、水漏れや配管の不具合などにより防水工事のやり直しが必要な場合は、そのぶん追加費用がかかります。
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こちらは、石目のタイルが印象的な浴室。大判タイルを浴室と洗面室全体に貼ることで、空間のつながりを強調。天井のオーバーヘッドシャワーとガラスの扉がホテルライクな高級感を演出しています。
リフォームの内容 | 費用目安 |
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洗面台のみ交換 | 〜約30万円 |
洗面室全体を一新 | 約20〜50万円 |
洗面台の新設・移動 | 約50万円〜 |
洗面台を大きく分けると、設備メーカーが販売する「既製品」と、大工さんが現場でつくる「造作」の2種類に。既製品はさらに「ユニットタイプ」と「システムタイプ」に分けることができます。
ユニットタイプ:鏡、洗面ボウル、収納などが一体となった洗面台
システムタイプ:鏡、洗面ボウル、水栓の種類を選びセミオーダーする
造作洗面台:各パーツを個別に購入し、完全オリジナルの洗面台をつくる
既製の洗面キャビネットは一般的に幅600・750・900mmのものがあり、設置場所に合わせて選びます。メーカーによってはこの他のサイズもあります。造作洗面台は、天板もオリジナルのためぴったりフィットしたものが作成可能です。
リフォーム費用を抑えたい人にはユニットタイプ、こだわりの洗面室を実現したい方には造作洗面台がおすすめです。洗面台を新設したり移動したりする場合は、新たに上下水の配管や電気の配線を行うため、そのぶん費用が高めになります。
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こちらは、モルタルを使用した造作洗面台。2つ並んだミラーが、まるで絵画のように見える個性的な空間です。幅が広いため、家族が並んで身支度することができます。
リフォームの内容 | 費用目安 |
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温水洗浄便座の交換 | 約4〜17万円 |
便器のみ交換 | 約10〜25万円 |
トイレ全体を一新 | 約25〜100万円 |
トイレの間取り変更 | 約100万円〜 |
トイレのリフォーム費用は、工事の範囲や新規トイレ(便器)のグレードによって変わってきます。床や壁については施工面積が小さいため、クロスや床材の種類による費用の差はそれほど大きくなりません。基本的には既存の便器を取り外し、排水管に新たな便器を接続する工事となりますが、既存配管の状況や交換する便器の種類によっては、床を解体して配管からやり直す場合もあります。
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ブラックの扉を開けると、目が覚めるように鮮やかなオレンジ色が飛び込んでくるおしゃれなトイレ。トイレは小さな空間のため、他の空間には取り入れにくいような遊び心をプラスするのもおすすめです。
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リフォームの内容 | 費用目安 |
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クロス張り替え(スタンダード・6畳) | 約2.6〜4.8万円 |
クロス張り替え(ハイグレード・6畳) | 約4.0〜6.8万円 |
フローリング張り替え(スタンダード・6畳) | 約10〜15万円 |
フローリング張り替え(遮音フローリング・6畳) | 約14〜17万円 |
国産のクロス(壁紙)には「スタンダード」と「ハイグレード」の2種類に分けることができます。まずスタンダードクロスは「量産クロス」「普及クロス」などと呼ばれるリーズナブルなクロスで、多くの住宅で使用されています。
一方、ハイグレードクロスはスタンダードクロスよりも高価ですが、優れた機能性や高いデザイン性が魅力です。有名デザイナーが手掛けた美しい色・柄のものや、「防汚・防カビ・防臭」「ペットの引っ掻きに強い」「抗菌・抗ウィルス効果」「調湿機能」といった高い機能性を持たせたものなどがあります。
「ハイグレードクロスを使用したいけれど、リフォーム費用は抑えたい」という場合には、スタンダードクロスをベースに、一部の壁にアクセントとしてハイグレードクロスを使用するのがおすすめです。
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こちらは素材のこだわりを感じるLDK。床は無垢フローリング、天井にはラワン材、壁の一部にモールテックス(左官材)を使用しています。さまざまな素材が調和する、スタイリッシュな空間です。
施工面積 | 電気式床暖房 | 温水式床暖房 |
---|---|---|
6畳 | 約30〜55万円 | 約35〜65万円 |
8畳 | 約32〜70万円 | 約40〜100万円 |
10畳 | 約35〜80万円 | 約50〜100万円 |
12畳 | 約50〜85万円 | 約65〜110万円 |
20畳 | 約70〜110万円 | 約75〜160万円 |
床暖房には「電気式床暖房」と「温水式床暖房」の2種類に分けることができます。まず「電気式床暖房」は、床材の下に電熱線を埋め込み、電気の力で温める方式。「温水式床暖房」は床材の下にパイプを張り巡らせ、そこにガスや電気で温めた水を流す方式です。
温水式床暖房へリフォームする場合、床の工事のほかに、熱源機(給湯器)の設置工事が必要です。そのため、一般的にリフォーム費用は温水式床暖房のほうが高いのですが、ランニングコストについては温水式床暖房のほうが安くなります。また、温水式床暖房は広い範囲を温めることに適しているため、限られた範囲に設置する場合は電気式床暖房がおすすめです。
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リフォームの内容 | 費用目安 |
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扉の交換 | 約8〜12万円 |
ハンガーパイプの設置 | 約2〜4万円/箇所 |
棚板の設置・追加 | 約1〜5万円/箇所 |
換気扇の設置 | 約5〜10万円 |
押し入れをクローゼットに替える | 約20〜50万円 |
ウォークインクローゼットの新設 | 約20〜80万円 |
収納リフォームでは、クローゼットの収納量を増やしたり、使い勝手を向上したりすることができます。クローゼットに換気扇を設ければ、空気を入れ替えてカビやニオイを防止することができます。
収納はただ単に広ければ良いというものではなく、使いやすい場所にあることと、しまうモノに合ったサイズであることが大切です。今ある持ち物をどこにしまいたいかを具体的に考え、今の収納で不便を感じている点を挙げながら、リフォームのプラニングをしましょう。
間取り変更を伴うフルリフォームの場合は、収納も大幅に刷新することができます。例えば、寝室と廊下をつなぐ形でウォークスルークローゼットを設ける、個室のクローゼットを最小限にとどめてファミリークローゼットを広く確保する、といったプランも可能です。家族構成や生活動線に合わせた収納を設ければ、住まいをすっきりと片付けやすくなります。
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詳しくはこちら>>リフォームの内容 | 費用目安 |
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外壁塗装(40坪の一戸建て) | 約80〜140万円 |
外壁塗装は、一戸建ての定期メンテナンスの一環として欠かせないリフォームです。マンションの場合、予定された大規模修繕に備えて毎月修繕積立金を支払いますが、一戸建ての場合はそのような仕組みはありません。そのぶん自分でお金を用意しておき、外壁塗装の計画を立てる必要があります。外壁塗装の費用は、施工面積と塗料の種類により大きく変わり、建物に傷みや劣化がある場合は、その補修費用がプラスされます。
外壁塗装の費用を考える際には、長期間のメンテナンスコストも考慮に入れることがポイント。初期費用が高くても、メンテナンスが容易で耐久性が高い材料を選択したほうが、長い目で見ると経済的です。例えばアクリル塗料の施工単価は1,000〜1,800円/㎡で耐久年数は3〜8年ほど、フッ素塗料は3,000〜50,000円/㎡と高価ですが耐久年数は12〜20年と長くなります。耐久年数は建物の素材や立地条件(気温や湿度)によっても変わってくるため、住まいに合った塗料を選びましょう。
また、外壁塗装の施工費用には足場に関する費用(運搬・設置・解体)が必ず含まれています。そのため、外壁塗装のタイミングに合わせて、雨どいの工事、屋根の修繕、エアコン室外機の設置(2階以上)といった高所作業をまとめて実施すると効率的です。
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詳しくはこちら>>リフォームの内容 | 費用目安 |
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屋根の塗装(外壁塗装にプラスした場合) | 約30〜40万円 |
重ね葺き(カバー工法) | 約50万円〜 |
葺き替え | 約70万円〜 |
屋根材をリフレッシュするには、既存の屋根材に新しい屋根材を重ねて設置する方法(カバー工法)と、古い屋根材を撤去して葺き替える方法があります。カバー工法のほうが既存屋根材の撤去・処分費用が掛からないぶん費用を抑えることができますが、屋根が重くなる、新たな屋根材の種類に制限がある、といったデメリットもあります。
また、耐震工事の一環として、屋根リフォームを実施することもあります。昔ながらの重い瓦から、軽量の屋根材へ葺き替えることで、建物のバランスが良くなり耐震性能を向上できるためです。
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詳しくはこちら>>リフォームやリノベーションにかかる費用を抑えつつ、理想的な住まいを実現するためのポイントを解説します。コストと品質のバランスを取りながら、理想のリフォームを実現しましょう。
住宅設備のメーカーを指定しないことで、機能性とコストを考慮しつつ選択の幅を広げることができます。例えば、キッチンを新しくする際、「◯◯社のシステムキッチン」と特定のブランドにこだわらず、機能性やデザイン、予算に合った製品のなかから選ぶことで、費用を節約できる可能性が高まります。そのためには、リフォームをする理由(例:家事を楽にしたい)や必要な機能(例:食洗機、大容量の収納)を明確にしておくことが大切です。
相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討すること。これにより、各社の提示する料金や提案内容の違いを把握しやすくなります。2~3社からの見積もりがあれば、相場感を掴むことができ、最適な選択がしやすくなります。業者の数が多すぎると、やりとりが煩雑になるため、効率的に比較・検討するには2~3社程度にとどめるのが良いでしょう。また、相見積もりはどの業者にも同じ条件・内容で依頼することが大切です。同じリフォーム内容に対してどのような提案があるのかを知ることで、より良い条件で契約を結ぶことが可能になります。
「自社施工」とは、下請け業者を使わずに工務店の職人が直接工事を行う方法です。自社施工を行う小規模工務店では中間コストが発生しないため、リフォーム費用を抑えることが可能です。小規模工務店は地域に根ざした営業により一つ一つの案件に丁寧な対応をすることが多いため、細かな要望も伝えやすく、より満足度の高いリフォームが期待できるでしょう。もちろん、事前に施工実績や信頼性をしっかりと確認しておくことも大切です。
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詳しくはこちら>>リフォームやリノベーションの内容が一定に要件に当てはまる場合、国や地方自治体による補助金や減税制度を活用できることがあります。
リフォーム補助金や減税制度の申請には、工事の内容や費用の明細、完成後の検査証明書など、さまざまな書類が必要になるため、事前にしっかりと確認し、計画に組み込むことが大切です。また、制度によっては申請期限があるため、リフォームのスケジュールと合わせて申請のタイミングも考慮する必要があります。
下記の情報は2024年(令和6年)3月時点での情報です。最新の情報は国や自治体の公式ウェブサイトや役所の窓口での確認をお願いします。
自宅のリフォームをした翌年度の固定資産税が減額される制度です。住宅ローンを利用していなくても対象となります。
<既存住宅のリフォームに係る特例措置>
適用期間 | 〜2026年(令和8年)3月31日 |
控除期間 | 工事完了年の翌年度(1年間) |
減額割合 | 耐震リフォーム:固定資産税の1/2を軽減 バリアフリーリフォーム:1/3を軽減 省エネリフォーム:1/3を軽減 長期優良住宅化リフォーム:2/3を軽減 |
申告の窓口 | 市区町村の担当部署 |
申告時期 | 工事完了後3か月以内 |
※自治体がしている「災害時の重要な避難路」沿いの住宅の場合、控除期間が最大3年間となります。
自宅をリフォームするための資金を親や祖父母受け取ったとき、一定限度額まで贈与税が非課税になる制度です。
<住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置>
適用期間 | 〜2026年(令和8年)12月31日 |
対象となるリフォーム | 増改築、バリアフリー、耐震、省エネなど (リフォーム100万円以上) |
非課税額の上限 | 一般住宅:500万円 質の高い住宅:1,000万円 |
対象期間 | 贈与を受けた年 |
申請者 | 贈与を受けた人 |
申告の窓口 | 税務署(確定申告) |
中古住宅の購入における住宅ローン減税は、年末のローン残高の0.7%に相当する額が、所得税から控除される制度です。リフォームを前提に中古住宅を購入する場合は、工事費用もローンに組み込むことが可能です。ただし、住宅ローンを契約した後からリフォーム費用を追加で組み込むことはできないので注意しましょう。
<住宅ローン減税(中古住宅)>
適用期間 | 〜令和7年12月31日 |
対象となるリフォーム | 返済期間10年以上のローンで行うリフォーム |
控除対象借入限度額 | 長期優良住宅・低炭素住宅、ZEH水準省エネ住宅、省エネ基準適合住宅:3,000万円 その他の住宅:2,000万円 |
控除額 | 最大210万円/140万円 |
控除期間 | 10年間 |
申告の窓口 | 税務署(確定申告) |
中古住宅に、一定の内容のリフォームを実施したときに所得税の控除を受けられる制度です。リフォームの種類ごとに「工事費用相当額」が定められており、その金額に応じて控除額が計算されます。
<所得税控除(リフォーム促進税制)>
適用期間 | 〜2024年(令和6年)12月31日 |
控除期間 | 工事完了年の年分(1年) |
控除額 | 工事費用相当額×10% |
最大控除額 | ・耐震リフォーム:25万円 ・バリアフリーリフォーム:20万円 ・省エネリフォーム:35万円 ・三世代同居対応リフォーム:25万円 ・長期優良住宅化リフォーム:60万円 ・子育て対応リフォーム:25万円 |
申告の窓口 | 市区町村の担当部署 |
申告時期 | 工事完了後3か月以内 |
一定の要件を満たすリフォームを行う際は、補助金制度を利用して工事費用の負担を軽減することができます。
子育てエコホーム支援事業は、省エネルギー性能の高い新築住宅の購入や、中古住宅の省エネリフォーム等が対象の補助金制度です。
<子育てエコホーム支援事業(リフォーム)>
対象となる工事 | (1)開口部の断熱リフォーム (2)外壁・屋根・屋根または床の断熱リフォーム (3)エコ住宅設備の設置 上記と同時に行う場合下記も補助対象 ・子育て対応リフォーム ・防災性向上リフォーム ・バリアフリーリフォーム ・空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置 ・リフォーム瑕疵保険等への加入 |
交付申請期間 | 2024年3月中下旬~予算上限に達するまで (遅くとも2024年12月31日まで) |
補助額 | 対象工事内容ごとに定められた補助額 ※補助額の合計が5万円以上から対象 |
補助上限 | 子育て世帯・若者夫婦世帯:30〜60万円/戸(※) その他の世帯:20〜30万円/戸 |
申請者 | 工事施工業者(事前に事業者登録が必要) |
申請タイミング | 工事完了後 |
公式サイト | 子育てエコホーム支援事業【公式】 |
※子育て世帯:18歳未満の子どもがいる世帯、若者夫婦世帯:夫婦のどちらか(あるいは両方)が39歳以下の世帯
窓の断熱リフォームの際に利用できる補助金制度です。一定の性能を満たすことが認められた「対象製品」を使用する工事が対象となります。
<先進的窓リノベ2024事業>
対象となる工事 | ・ガラス交換(既存サッシを利用) ・内窓設置(既存内窓の交換を含む) ・外窓交換 上記と同時に行う場合下記も補助対象 ・ドア交換 |
交付申請期間 | 2024年3月中下旬~予算上限に達するまで (遅くとも2024年12月31日まで) |
補助額 | 建物の工法や、対象製品の性能とサイズにより定められた補助額 ※補助額の合計が5万円以上から対象 |
補助上限 | 200万円/戸 |
申請者 | 工事施工業者(事前に事業者登録が必要) |
申請タイミング | 工事完了後 |
公式サイト | 先進的窓リノベ2024事業【公式】 |
高機能な給湯器を設置する際に利用できる補助金制度です。一定の性能を満たすことが認められた「対象製品」を使用する工事が対象となります。
<給湯省エネ2024事業>
対象となる工事 | 高機能給湯器の購入・リースおよび設置工事 |
交付申請期間 | 2024年3月中下旬~予算上限に達するまで (遅くとも2024年12月31日まで) |
補助額(基本) | ・エコキュート:8万円/台 ・ハイブリッド給湯器:10万円/台 ・エネファーム:18万円 (一戸建ての場合いずれか2台まで) |
補助額(加算) | ・より高い性能の製品:2〜5万円/台 ・電気温水器、蓄熱暖房機の撤去費用:5〜10万円/台 |
申請者 | 工事施工業者(事前に事業者登録が必要) |
申請タイミング | 工事完了後 |
公式サイト | 給湯省エネ2024事業【公式】 |
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詳しくはこちら>>リフォームやリノベーションを成功させるには、予算に見合った業者を選ぶことが肝心です。では、どのように選べばよいのでしょうか。
リフォームを計画するとき、まずは「何をしたいのか」を明確にしましょう。例えば、「キッチンのレイアウトを変えて使いやすくしたい」「リビングを広くておしゃれな空間にしたい」「冬の底冷えを解決したい」「家の外観を一新したい」などの希望を挙げます。また、リフォームの内容に優先順位を付けておくこと、予算の範囲内でどの工事を行うかを決定しやすくなります。
リフォームの目的を明確にすることで、どのような業者を探すべきなのか、どの範囲の工事が必要なのかが定まります。リフォーム業者ごとに専門性の高い分野や得意なデザインテイストなどがあるので、ウェブサイトなどで確認しましょう。
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●資⾦計画
まずは、購入予算とリフォーム予算を含めた全体の資金計画を立てます。長期的なローンの返済計画も含め、資金計画は慎重に行いましょう。
↓
●物件探し・ローン審査
立地や間取り、築年数、価格はもちろんのこと、将来のメンテナンスも考慮に入れて物件を選定。希望する物件が見つかったら、購入のための手続きに入ります。仲介業者を通じて売買契約を結び、金融機関でローンの申し込みをします。
↓
●業者の選定
どのように暮らしたいかを考え、リフォーム/リノベーションの目的を明確にします。物件の状態と自分の希望をもとに相見積もりを取り、リフォーム業者を選定します。
↓
●リフォームプラン、仕様・設備の決定
選んだ業者と一緒に、リフォームの詳細を考えプランを作成します。
↓
●リフォームの実施
決定したプランに基づき、リフォーム/リノベーションの工事を開始。途中に中間確認があり、工事が計画通りに進んでいるか確認します。
↓
●最終確認・完成
リフォーム完了後に最終検査を行い、納得できる仕上がりであることを確認。アフターサービスや保証内容を確認したら、物件が引き渡されます。
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